目次
クレジットカードのメリットとは?
クレジットカードは、おつりが出ない手軽さだけではなく、ポイントが貯まったり、分割払いができたりと、さまざまなメリットがあります。
・現金を使わずに買い物や決済ができる ・カードのポイントがつく ・分割払いやリボ払いができる ・カード特典や優待サービスが受けられる ・付帯保険がある |
それぞれ見ていきましょう。
現金を使わずに買い物や決済ができる
最も大きなメリットは、クレジットカード1枚で買い物ができるところでしょう。
クレジットカードがあれば、現金を持ち合わせていなくても買い物ができますし、「おつり」のやりとりもないため、お会計をスムーズに済ませられます。
海外旅行や高価なものを購入する際にも、封筒に多額の現金を入れて持ち歩く必要がないので、便利かつ安心です。
また、手数料がかからずお得になるのもクレジットカードの利点です。
現金支払いの場合、定期的に通帳からお金を引き出さなければなりません。
現金を引き出す際には、ATM手数料が引かれることも多く「もったいないなぁ」と思っている方も多いのではないでしょうか。
手数料1回あたり110円~220円ほどといっても、月に5回繰り返せば、550円~1,100円の出費です。1年間に換算すると、6,600円~13,200円にもなります。
クレジットカードであれば、ATMに行く必要がないため、時間も手数料もかかりませんしネットショッピングをする際も同様に、振込による手数料がかからなくなります。
カードのポイントがつく
利用金額に応じてポイントがつくのもクレジットカードのメリットです。
カードによってポイントの還元率は異なりますが、支払い金額に応じてポイントが貯まっていきます。例えば、「お買いもの金額100円ごとに1ポイント」といった具合です。現金で支払っても、ポイントが貯まることはありませんよね。
クレジットカードで貯まったポイントは、以下のような使い方ができます。
【ポイントの使い方 例】 ・商品と交換 ・ギフトカードと交換 ・マイルに移行 ・現金に交換 |
ポイントで商品を購入することも可能です。
スーパーなどのスタンプカードは、その店限定の場合も多くありますが、クレジットカードなら、スーパーから家電製品、ふるさと納税まで、さまざまな場面で使用でき、ポイントが貯まるのでお得です。
分割払いやリボ払いができる
クレジットカードは、支払い回数を選べる点も魅力です。
クレジットカードには以下の支払い方法があり、自分で選択できます。
支払い方法 | 内容 |
1回払い | 翌月の支払い日に一括で支払う、最もスタンダードな方法 *手数料不要 |
2回払い | 翌月と翌々月の支払い日に均等分割して支払う方法 *手数料不要 |
分割払い | クレジットカード利用時に支払い回数を指定できる方法 *手数料がかかる |
ボーナス一括払い | 夏または冬のボーナス月の翌月にまとめて支払う方法 *手数料不要 |
リボ払い | 利用件数や金額にかかわらず、毎月の支払額が一定になる支払い方法 *手数料がかかる |
選択するタイミングは、支払い時です。
お会計の際に支払い方法を聞かれるので、そのときの用途や状況に合わせて選べます。その他、カードを発行している会社によって、ボーナス月に支払い額を増やす「ボーナス併用分割」などが利用できるところもあります。
カード特典や優待サービスが受けられる
クレジットカードを通して、特典や優待サービスが受けられるのもメリットでしょう。
発行会社によって、付加している優待特典は異なりますが、ここでは一例を紹介します。
【特典 例】 ・映画館やテーマパーク、スポーツ施設などで割引を受けられる ・空港ラウンジサービスを受けられる ・ホテル・旅館・レストランなどが優待価格で予約できる ・コンシェルジュサービスを受けられる ・加盟店で買い物をするとポイント還元率がアップする |
例えば、イオンでは「毎月20日・30日に対象店舗でイオンカード決済をすると5%オフになる」という特典があります。
お得に買い物をしたい方には大きな魅力ではないでしょうか。
付帯保険がある
クレジットカードには、付帯保険がついているものがあります。
【付帯保険の例】 ・国内旅行傷害保険 ・海外旅行傷害保険 ・ショッピング安心保険 |
旅行傷害保険では、旅行中にケガをして治療を受けたり、後遺障害が生じたりした場合に、保険金が支払われます。
ショッピング安心保険とは、カードで購入した商品の破損・盗難などの損害を補償する保険です。
旅行が好きな方や、安心して買い物を楽しみたい方には、魅力的な特徴ではないでしょうか。
ただ、付帯保険にはカードを所持しているだけで付帯される「自動付帯保険」と、対象のカードを利用しなければ適用されない「利用付帯保険」の2種類があります。
海外旅行傷害保険は、自動付帯保険である場合が多いですが、国内旅行傷害保険は、利用付帯のケースが多い傾向です。自分のカードを確認してみましょう。
クレジットカードを利用する上での注意点
便利でメリットの多いクレジットカードですが、以下のような注意点があります。
・浪費してしまう恐れがある ・支払い方法によっては手数料がかかる ・キャッシング枠がある ・不正利用される恐れがある |
トラブルを未然に防ぐためにも、注意点を知っておきましょう。
浪費してしまう恐れがある
クレジットカードは、手持ちがなくても買い物ができるため、浪費してしまう可能性があります。
「ついつい」を繰り返しているうちに、利用金額が大きくなっていき、支払い日に「毎月の給料を超えてしまった」というケースもあり得るのです。
クレジットカードは、使い放題ではありません。
カードの支払い日には、すべて完済しなければならないので、使いすぎないよう注意しましょう。
クレジットカードの使いすぎが心配な方は、カードの利用限度額を低めに設定すると、ある程度防げるかもしれません。
また、会員ページやアプリで利用明細を確認するのも、おすすめです。
浪費をしないためにも、定期的に利用状況を確認しましょう。
支払い方法によっては手数料がかかる
クレジットカードは、支払い方法によって手数料がかかる点にも注意が必要です。
1回払い・2回払いでは、手数料はかかりませんが、3回以上の分割払いやリボ払いでは、利用額や利用残高に応じて手数料がかかってきます。
【例:楽天カードで10,000円を分割払いする場合】
支払い回数 | 分割払手数料 | 支払い総額 |
一括払い | 0円 | 10,000円 |
3回払い | 204円 | 10,204円 |
5回払い | 340円 | 10,340円 |
10回払い | 680円 | 10,680円 |
このように、分割払いの回数が増えれば増えるほど、現金払いより支払い総額が高くなっていきます。
また、同条件でリボ払いした際の総額は以下の通りです。
【例:楽天カードで10,000円をリボ払いする場合】
支払い金額 | 支払い手数料 | 支払い総額 |
毎月5,000円ずつ | 187円 | 10,187円 |
毎月3,000円ずつ | 274円 | 10,274円 |
毎月1,000円ずつ | 利用不可 |
特にリボ払いは、「利率が高めに設定されている」「返済期間が長くなりがち」といった側面があります。
そのため、現金や分割で支払うより総額が高くなりやすい傾向があるので、定期的に利用状況を把握しておくことが重要です。
キャッシング枠がある
クレジットカードには、キャッシング枠があります。
いわゆる「お金を借りられる限度額」です。
もう1つ、ショッピング枠がありますが、ショッピング枠は買い物の枠を指します。
それぞれに限度額が設定されていますが、注意すべきは「クレジットカードの総利用枠は2つの枠の合計ではない」という点です。
例えば、ショッピング利用枠30万円、キャッシング利用枠を20万円に設定したとしましょう。この場合、総利用枠は30万円になります。
仮に、30万円全額をショッピング利用枠で使ってしまうと、キャッシング利用枠は0円となり、お金を借りられません。
【例】 ・買い物でショッピング枠30万円を利用した → キャッシング枠0円 ・キャッシングで20万円借りた → ショッピング枠の残高10万円 |
カードの利用枠は、ショッピング枠とキャッシング枠の合計額ではなく、いずれかの大きい額が総利用額となる点に注意しましょう。
不正利用される恐れがある
クレジットカードは、不正利用されてしまう可能性があります。
財布などにも言えますが、盗まれてしまったり、置き忘れなどで失くしてしまったりする可能性も否定できません。
盗難・紛失した場合は、悪用されてしまう恐れもあります。
万が一、盗難・紛失に気がついたら、クレジットカード会社に連絡してカードの利用停止の手続きを行いましょう。あわせて、警察への届け出も必要です。
クレジットカードを持ち歩くのが心配な方は、スマートフォン決済と紐づけるなど、対策をとりましょう。
クレジットカードの選び方
「クレジットカードは欲しいけど、種類が多すぎてどこがいいのかわからない」という方もいるかもしれません。
以下の選び方を参考に、自分が気になるクレジットカードを探してみましょう。
・目的で選ぶ ・年会費で選ぶ ・特典や優待サービスで選ぶ ・ポイント還元率で選ぶ ・付帯保険で選ぶ |
目的で選ぶ
どういう目的でクレジットカードを利用するかで選んでみましょう。
目的がハッキリすることによって、クレジットカードで比較する項目を絞れます。
【例】
カードの利用目的 | 比較項目 例 |
日常の買い物で利用 | ポイント還元率やポイントの交換先 など |
ネットショップで利用 | ポイント還元率やセキュリティ面 など |
家計管理の把握 | 家計簿アプリと連携できるもの など |
自分が気になる項目、譲れない項目などをピックアップして情報を集めて比較してみましょう。
年会費で選ぶ
年会費で選ぶのも1つの方法です。
クレジットカードには、年会費が永年無料のものから毎年数万円かかるものまで、さまざまな種類があります。
初めてクレジットカードを利用する方や、クレジットカードで決済する金額が少ない方は、年会費無料のカードを選ぶと支出を抑えられるので、おすすめです。
出費を抑えながらポイントを貯められると、節約にもつながりますね。
一方、クレジットカードの利用金額が高い方は、年会費がかかっても、その分特典やポイントが多くなり、お得になるケースがあります。
特典・優待サービスで選ぶ
特典や優待サービスで選ぶ方法もありますね。
優待特典には、次のようなものがあります。
・商品代金が割引される ・通常より多くのポイントが還元される ・ギフト券やクーポン券などがもらえる など |
よく利用している店舗で優待特典のあるクレジットカードを選ぶと、よりお得にお買いものが楽しめるでしょう。
ポイント還元率で選ぶ
ポイント還元率で選ぶこともできます。
ポイント還元率は、発行会社によってさまざまです。
【例】
三井住友カード(NL) | セブンイレブンやマクドナルドなどで最大5.0%還元 |
JCB CARD W | 常時2倍 Amazonやスターバックスなどの優待店で2~10倍のポイント付与 |
dカード | d払いを組み合わせるとダブルでポイントを獲得できる |
楽天カード | 全国500万か所以上の店舗で使用できるためポイントを貯めやすい |
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード | QUICPay決済で還元率3%にアップ |
還元率が高いところを選ぶ、利用頻度が高くポイントが貯まりやすいところを選ぶ、などの選択肢があります。
付帯保険で選ぶ
最後に紹介するのは、付帯保険がついているか否かで選ぶ方法です。
クレジットカードには、傷害保険がついているものがあります。
国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険ともに、旅行中のケガや傷害を補償する保険です。
例えば、国内旅行中に細菌性食中毒にかかってしまった場合、国内旅行傷害保険が付帯されているカードがあれば補償されます。
海外旅行中に地震に見舞われた場合には、海外旅行傷害保険が適用されます。
ただ、保険の適用には条件を満たす必要があるため、事前に内容を確認しておきましょう。
まとめ:自分にあったクレジットカードを選ぼう
クレジットカードは使いすぎる、分割払いにすると手数料がかかる、といった側面もありますが、しっかり把握した上で利用すれば便利であり、お得に利用できます。
うまく活用するには、定期的な利用状況の確認が重要です。
「どのカードにしたらいいのかわからない」場合は、利用目的やポイント還元率、よく利用する店舗との連携などから考えてみましょう。
自分にあうクレジットカードは、人それぞれです。
この機会に、自分の生活を振り返りながら、自分にあうクレジットカードを見つけ、お得にお買いものをしましょう。