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結婚すると、独身の時とは異なり、夫婦が一緒の財布で生活をするという意識が必要になってきます。
今までは、自分の生活だけを考えていればよかったけれど、結婚後は生活費から税金、保険料に至るまで夫婦二人分、子供がいれば子供も含めて家計を管理していく必要があります。
また、管理方法によってはお金が貯まる家計と、たまらない家計に分かれます。
特にシングルインカムからダブルインカム(1世帯に2つの収入源)になった時、大きな差が生まれやすいです。
そこで、ここでは、結婚後に家計を上手に管理できるコツと方法をご紹介します。
1.家計管理のコツは支出管理
1-1.支出管理の重要性
まず、結婚後の家計管理で一番重要と言えるのが、支出管理です。
どの項目にいくら必要か、いくら使用しているか、ぼんやりした状態ですと、貯蓄に回す金額もつくれないですし、どこかで無駄な支出、いわゆる「浪費」を繰り返しているかもしれません…。
家庭により、夫か妻のどちらか一方が働き一方は主婦(主夫)であったり、夫婦共働きの家庭があったりと様々だとは思いますが、いずれの場合も各家庭の家族構成や収入状況に合わせた支出管理が必要です。
1-2.管理するお金の種類
家計からの支出はまず、その種類別に書き出して毎月のそれぞれの支出を計算してみましょう。支出の種類は、例えば以下のようなものです。
- 家賃(住宅ローン含む)
- 食費
- 水道費、光熱費
- 通信費
- 保険料
- 医療費
- 交際費
- 娯楽費
上に挙げたもの以外にも、色々な支出があると思いますが、こういった支出のうち管理すべきものは、家賃や水道料、光熱費などの公共料金、また、食費や交際費、娯楽費などの変動する支出です。
2.家計管理の方法
2-1.おすすめは一部共有財布
結婚後の家計管理でのおすすめは、夫婦で一部の財布を共有すること。
これはどういうことかと言うと、夫婦の収入からお互いに一定額を入れておく財布を作り、そこから食費などの夫婦単位で支出がある家計を出すようにする方法です。
具体的には、夫婦で一定額を入れておく口座を作り、そこから生活費を捻出するシステムを作ります。特に共働きの夫婦であれば、夫婦共通の支出の流れが分かるため、公平に支出を負担する点がこの方法のメリットです。
この口座に入れておくのは夫婦共通で毎月支出がある家庭内のもの。もちろん貯蓄分も含まれます。
- 住居費
- 食費
- 水道光熱費
- 交際費
- 貯蓄分
これらを差し引いた分はお互いのお小遣いに回すと良いです。こうすることで、生活費と貯蓄を夫婦平等に管理することが出来るため、感じるストレスを減らして家計管理が出来ます。
またそれ以外のメリットとしては、
- 収入が増えれば小遣いに回せるので、仕事へのモチベーションにもつながる
- 夫婦で支え合ってるという連帯感が生まれやすい
- 先取り貯蓄も可能
ある程度自由を保ちつつ、支出管理もでき、貯蓄も可能なのが一部共有財布でしょう。
貯蓄に関しては、残ったお金を貯蓄にあてるのではなく、夫婦で決めた金額を収入から先に差し引く方法を取りましょう。いわゆる先取り貯蓄ですね。
ただし、ある程度は生活費や貯蓄以外の支出についてお互い情報交換をしておくと良いですね。
夫婦として生活していく上で、お金に関するコミュニケーションもある程度とることで、家計管理もスムーズに進めることができますよ。
2-2.夫婦別財布
夫婦別財布、これは主に夫婦共働き家庭においての家計管理の方法かと思います。お互い分担する生活費を決める方法ですね。
夫婦が完全に別財布のメリットは、何より気楽であるということです。自由に自分が出したいときにだけお金を出せば良いので、個人レベルでのストレスは少ないと言えます。
ただし、夫婦レベル、家庭レベルでこの方法で家計管理を行ってしまうと、夫婦が互いに自由な支出をしてしまうため、思ったような貯蓄が出来ないリスクがあります。
やはり、結婚後は独身生活とは異なり、家計支出も自分だけの問題ではなくなるため、子供が出来て支出が増えた際などに備えるためには夫婦別財布はおすすめできません。
2-3.夫婦共有財布
夫か妻、どちらか一方が働き、どちらか一方が家計管理をしていたり、お小遣い制を敷いている家庭も、この夫婦共通財布に当てはまります。
この夫婦共有財布のメリットは、収入・家計に対する支出の流れがすべて確認できるため、節約しやすく貯蓄がしやすい点です。この3つうちでしたら一番お金が貯まる方法ではないでしょうか。
ただし、この家計管理の方法では、自由に使えるお金が減り、ストレスが溜まる可能性が高くなることも・・・。
夫婦がお互いに不公平感を感じてしまう可能性が高く、完全に財布を夫婦共有にしてしまうことも、ストレス面ではリスクになります。
3.楽して節約するコツ
夫婦、独身限らず、少しでもお小遣いや貯蓄に回す金額を増やそうとする時、なるべく節約しようと考えていませんか?
しかし、節約というのは基本的に「我慢」の上に成り立つようなもので、根性論で始めようにも長続きしないのが現実です。
もちろん中には倹約家の方もいらっしゃると思いますし、そういう方たちは節約上手なのかもしれません。
ですが、そうでない方が大半ではないでしょうか?一時的に頑張れたとしても、リバウンドの可能性は非常に高いです。なので、節約する際はなるべく我慢不要のストレスフリーな方法がおすすめです。 ここからはある程度誰でもできる方法を紹介します。
3-1.金額が大きいものを
結婚後の生活で、節約を少しでもしたいと考える場合、まずは金額の大きいものから節約をしていきましょう。
光熱費などで数百円単位での節約を狙うよりも、家賃や住宅ローン、固定資産税などの大きな支出の節約を第一に考えるのです。
例えばですが、賃貸物件に夫婦二人で住んでいる場合は、都心から少し離れるが、同様の広さを確保でき、家賃も数万円安いところに引っ越しするなど、大きな節約をしようと考える場合は、こういった支出を見直す方法もあります。
3-2.効果が持続するものを
楽して節約するコツとして、効果が持続するものを節約する方法です。
これは家賃も含まれますが、毎月の携帯料金、インターネット料金、保険料など、毎月の固定費を見直すことで支出を大きく減らすことが出来る可能性が高くなります。
3-3.我慢不要なものを
そして、節約を成功させるコツとして大事なのは我慢が不要なものを節約すること。食費や交際費、娯楽費を節約しようとすると、やはり日々の生活の中で我慢をしなければいけないという意識が働きやすくなり、長続きする可能性が低くなります。
携帯料金、インターネット料金などは比較的かんたんに実行できるでしょう。
また、多少手続きなど面倒なことはありますが、保険料や住宅ローンの見直しなど、とりあえず出来る範囲で、なるべく我慢の少なく済むものから節約をすることが、上手い家計管理で節約を楽にできるコツです。
4.おすすめは一部共有財布
結婚後、夫婦でストレスが無いように家計管理・節約をするコツで、一番おすすめしたいのは夫婦一部共有財布。
結婚生活の中で、お金に関するトラブルやストレスのほとんどは、不平等感からくるものと言って過言ではありません。
夫婦一部共有財布にすれば、家計管理すべきところは夫婦が互いに管理でき、自由度も確保されるため、おすすめです。
結婚後の家計管理を上手くやっていくには、お互いのストレスが無いような生活を送っていくことがベース。
これから家計管理が必要になるご夫婦は、より平等でストレスフリーな、夫婦で一部共有財布を作ることからはじめてみてはどうでしょうか。