キャッシュレス決済をはじるための基礎知識|増税・ポイント還元制度

MANEWAKAおすすめの家計相談サービス

普段の支払い方法で現金払い選択していた皆様も増税を機にキャッシュレス決済に乗り移ろうかお考えではないでしょうか。

ナイル株式会社が運営するスマートフォン向けアプリ情報紹介サービス「Appliv」において、2019年10月11日から10月18日の期間で無作為に選出された20代から70代までの男女1,075人を対象に行われた「キャッシュレス決済の利用実態」の調査によると、増税を機にキャッシュレス決済を始めたのは全体の14.7%でした。

消費税率引き上げに伴い、キャッシュレス対応による消費喚起のために、2020年6月30日までの9カ月間導入された「ポイント還元制度」ですが、現状は現金利用者が約5割を占めています。

出典元: https://mag.app-liv.jp/archive/125154/

現在はスマホで決済できるアプリも続々と増え、対応店舗の差やサービス内容の違いにより、中々キャッシュレスに移行できない方も多いように見受けられます。

そこでキャッシュレス決済は難しそう…と感じてしまった皆様のために、キャッシュレス決済とはどういうものか簡単に説明していきます。

キャッシュレス決済とは

キャッシュレス決済とは
キャッシュレス決済の種類

キャッシュレス決済とは、読んで字のごとく「現金(キャッシュ)」が「レス(不要)」の決済方法ですので、そもそもそこまで難しく考える必要はありません。

大きく分けて以下の4つがあります。

  • クレジットカード
  • デビットカード
  • 電子マネー
  • スマホ決済など

皆様の一番身近なものですと、クレジットカードや電子マネーだと思います。これらも現金を使わない支払い方法ですので、キャッシュレス決済の1つです。

これまで現金を持ち歩いて来た方達にとっては、手元に現金が無い状態でも商品を購入したりサービスを利用できるので、少々不気味な感覚を覚えるかと思います。

キャッシュレス決済の仕組

キャッシュレス決済を利用すると、どういった過程を経て、支払いが行われるか解説します。

クレジットカードやスマホ決済利用後、一度、カードやスマホアプリ管理会社に利用情報を送信します。管理会社が利用情報を受信すると以下の処理を行います。

後払い決済

クレジットカードなどの後払い決済は、利用情報を蓄積し、まとめて契約している金融機関に請求(口座振替)します。

即時払決済

デビットカードなどの即時払決済は、利用情報を受け取ると管理会社が契約している金融機関から引き落としをします。

登録している口座から利用分の金額が引き落とされ、キャッシュレス決済が完了します。仮に不足している場合は利用店舗に引き落とし不能のエラーが届きます。
この場合利用者は、別の方式での支払いを求められます。

前払い(プリペイド)決済

前払い(プリペイド)方式の決済は、各社が発行している前払い(プリペイド)型の電子マネーを利用し、代金を支払う決済手段です。

  • iTunesCard(Apple Inc.)
  • GooglePlayカード(Google LLC)
  • Webmoney(株式会社ウェブマネー)

などのプリペイドカードがあります。
利用時には、そのカードの残高から引き落とされます。
支払額が残高を超えると、キャッシュレス決済ができません。

キャッシュレス決済の認証

キャッシュレス決済の認証
キャッシュレス決済の認証方法

キャッシュレス決済は入金できる認証機能が重要になります。
この認証方式には、大きく3種類があります。

クレジットカード方式

クレジットカードの番号を読み取り、入稿なカード化認証する方式です。
最近はICチップの組込まれたカードが多く、パスワードの入力など、より高度の認証ができます。

NFC(近距離無線通信規格)方式「電子マネー」

電子マネーの認証方式で、カードを検出装置に近づけて認証する方式です。
認証制度が高く、即座に認証できるので交通系の電子マネーに採用されました。
日本の電子マネーは、NFCの一つの規格である「FeliCa」が使われています。

スマホアプリ方式

スマホを使って決済する方式で、色々な方式がありますが、現在多く使われているのは「QRコード」方式です。
この方式はスマホの表示されたQRコードを店舗の検出器が読み取る方式と、店舗のQRコードをスマホで読み取る方式があります。

クレジットカード

クレジットカードはクレジット会社が発行するカードで、カードの加盟店で利用できます。
支払額は後ほど(通常翌月以降)クレジット会社から請求があり、通常1ヵ月まとめて請求され、基本は口座振替で支払います。

クレジットカードは、身近なものに以下の種類があります。

  • 日本のクレジット会社で世界で使える「JCB」カード
  • 200以上の国で使える「VISA」カード
  • 200以上の国で使える「mastercard」カード
  • アメリカホテル組合会社が発行する「American Epress(Amex)」カード
  • カードの利用限度額に制限を設定していない「Diners Club」など

上記クレジット会社のサービスですが、実際のカードはクレジット会社と提携したカード発行会社が発行します。

買物や旅行費用の支払いのできるカードとして使われて来ましたが、現在、スマホ料金、ネット通販、電気やガスなどの公共料金、さらには税金の支払いなど幅広く利用できるようになってきています。

デビットカード

デビットカードは、買物やサービス利用と同時に銀行口座から支払をする即時払のクレジットカードです。

支払が即時払であること以外は、クレジットカードと同じで、同じクレジット会社「JCB,VISA,mastercard」が発行します。

即時払が原則ですが、スマホキャリア(DOCOMO,KDDI,SOFTBANKなどのカード発行会社)のデビットカードは即時払ではなく電話料金と一緒に請求されます(後払い)。

クレジットカードと違い、入会時に審査が不要であり、銀行口座さえあれば年少者を除く誰でも発行が可能です。即時決済が基本なので、利用時に支払額相当の銀行口座残金が必要です。

電子マネー

電子マネーは、カードを検出装置にかざすと決済できるNFC「FeliCa」方式のカードです。以下に示す種類があります。

  • Suica,PASMOなどの交通系電子マネー
  • 百貨店などの流通系電子マネー
  • 電子マネーの始まりとも言えるエディー「楽天Edy」
  • おサイフケータイのクレジットカード「iD」など

電子マネーは前払い(プリペイ)方式が基本ですが、クレジットあるいはスマホキャリア(ドコモdカードなど)と提携した後払い方式も選択できます。

スマホ決済

スマホ決済はレジにスマホをかざしたり、アプリの専用のQRコードを読みとってもらい決済する方法です。スマホによっては交通系ICカードやクレジットカードを登録できるため、スマホが普及されている現代、最も便利な決済方法として人気を集めています。

主に以下の決済サービスがあります。

  • 20%の還元率で宣伝した「PayPay(ペイペイ)」
  • LINEが提供する「LINE Pay(ラインペイ)」
  • メルカリが提供する「メルペイ」
  • 楽天が提供する「楽天ペイ」
  • auユーザー向けの「au PAY」
  • ドコモが提供する「d払い」
  • iPhoneやSuicaに対応する「Apple Pay(アップルペイ)」
  • Androidスマホ向けの「GooglePay(グーグルペイ)」
  • ファミリーマートが提供する「FamiPay(ファミペイ)」
  • 株式会社Origamiが提供する「Origami Pay(オリガミペイ)」
  • ゆうちょ銀行が提供する「ゆうちょPay」
  • 株式会社pringが提供する「pring(プリン)」

ポイント還元制度を利用しよう

経済産業省も採択しているキャッシュレス決済です。増税後9カ月間に渡って、対象店舗でキャッシュレス決済を行う2%から5%のポイント還元が受けられる制度もあります。

銀行から手数料をかけて現金を引き出し支払いする方法は損ということになります。今後キャッシュレス化も進むでしょう。どの方法でもいいので早めのキャッシュレス化を推奨します。

MANEWAKAおすすめの家計相談サービス