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「お金を増やしたいけれどやり方がわからない」「具体的な方法を知りたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
お金を増やす方法は3つあり、ご自身のライフスタイルや性格などによって適切な手段が異なります。
この記事では、お金を増やす具体的な方法と注意点を解説します。
まずは、お金を増やす前に考えることや実際の増やし方を把握し、そのうえでご自身にとって適切な方法を実践していきましょう。
1.お金を増やす前に考えたい3つのこと
お金を増やすにあたって、まずはご自身の現在の状況を整理することが大切です。
ここでは、お金を増やす前に考えたい3つのことを紹介します。
1-1.自分が保有している資産を確認する
まずは、自分が保有している資産の確認です。たとえば、金融資産には現金や預貯金、株式などがあります。
資産を把握するには一覧表を作成すると良いでしょう。
金融機関や口座ごとに、保有している金額や株式を記載することで資産を可視化できます。
1-2.お金を増やす目的や目標を決める
次に、お金を増やす目的や目標を決めていきます。
具体的なゴールを決めることで、お金を増やすために必要な期間や手段が明確になります。
たとえば、「3ヵ月後の旅行費用を貯める」「老後の生活資金を貯める」など、目的や目標をできるだけ具体的に設定しましょう。
1-3.期限や増やしたい額を決める
最後に、期限や増やしたい金額を決めます。
「3ヵ月後の旅行費用を貯める」のであれば、期限は3ヵ月後、増やしたい額は9万円のように設定しましょう。
3ヵ月後までに毎月3万円貯めれば良いなど、具体的な数字が見えてきます。
お金を増やす目的や増やしたい金額が決まったら、達成するために適切な方法を選んでいきましょう。
2.お金を増やす方法3選
お金を増やす方法は、大きく分けて次の3つです。
- 投資でお金を増やす
- 支出を減らしお金を増やす
- 収入を増やす
お金を増やすためには、性格やライフスタイルなどによって、適切な手段が異なります。
たとえば、分析が好きな方は「投資」、自由に使える時間がある方は「収入を増やす」などがおすすめです。
まずは3つの方法を把握し、そのうえで自分に合う方法を見つけていきましょう。
ここからは、お金を増やす具体的な方法を紹介します。
2-1.投資でお金を増やす
1つ目は「投資でお金を増やす」方法です。
資産を運用することでお金に働いてもらえるため、効率よくお金を増やせます。
ただし、一言で投資といっても方法はさまざまです。
まずはどのような投資があるのか、種類を把握しておきましょう。
2-1-1.株式投資
株式投資とは、企業が発行している株式を売買・保有する投資方法です。
株式を購入することで「株主」となり、次の3つの利益が得られます。
- 配当金:企業の利益に応じて得られるお金
- 売買益:購入価格より高く売却した際に得られるお金
- 株主優待:企業(一部)から株主に対して贈られるモノやサービス
株式投資では、主に売買益を利益とするため、業績の良さや成長が見込まれる企業を分析することが大切です。
株式投資のメリットは、上記3つの利益があることや、数百円程の少額から投資が始められることがあげられます。
一方で株式投資のデメリットは、元本保証がないことです。
また、証券会社の口座開設をする必要があり、取引ができる時間も平日の9時から15時に限られています。
2-1-2.積み立てNISA・一般NISA
「積み立てNISA」と「一般NISA」のような少額投資制度も選択肢のひとつです。
取扱商品はプロが運用してくれる「投資信託」が多く、初心者でも始めやすくなっています。
「積み立てNISA」は、年間40万円までの範囲内で毎月投資を行う制度です。
運用期間は20年間で、その間の運用益が非課税になります。
毎月少額からコツコツお金を積み立てられることや、長期間運用できることがメリットです。
一方で「一般NISA」の非課税投資枠は年間120万円で、運用期間は5年間。
積み立てNISAと比べて運用期間は短いものの上限金額が高く設定されており、その範囲内であれば自由に投資ができます。
ただし、「積み立てNISA」と「一般NISA」はあくまで投資のため元本保証がありません。
また、どちらか一方しか選べないため、慎重に検討する必要があります。
2-1-3.iDeCo
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後に備えて、毎月自分で決めた掛金を積み立てて運用していく制度です。
投資できる商品には、投資信託や保険商品などがあります。
iDeCoのメリットは次の通りです。
- 運用益が非課税になる
- 掛金が所得控除の対象になる
- 受け取りの際も控除の対象となる
一般的な金融商品では、運用益から20%の税金が引かれますが、iDeCoは運用した利益が課税対象外です。
また、掛金の全額が所得控除の対象となっており、受け取りの際にも控除対象となるため、節税効果があることもメリットでしょう。
一方で、iDeCoは60歳まで引き出せないことや、投資制度のため元本保証ではないことがデメリットとしてあげられます。
2-1-4.保険
貯蓄型保険のように、保険でお金を増やす方法もあります。
貯蓄型保険とは、保険料を支払いながら同時に貯蓄もできる保険のことで、解約時などに「返戻金」として掛金を受け取れる仕組みです。
具体的には次のような種類があります。
保険の種類 | 特徴 |
終身保険 | 保障が一生涯続く保険で、解約時に返戻金を受け取れる保険 |
養老保険 | 被保険者が亡くなった際や満期時に保険金が支払われる保険 |
学資保険 | 教育資金が必要な時期に、祝金や保険金を受け取れる保険 |
個人年金保険 | 一定の年齢に達した際に、積立金を基に年金が支払われる保険 |
保険の場合は、加入時に解約返戻金などが例示されるため、あらかじめ受取額を把握できることがメリットです。
デメリットには、一度加入すると保険をやめるタイミングを決めづらいことがあげられます。
2-1-5.FX
FXとは、Foreign Exchangeの略称で、「外国為替証拠金取引」のことを指します。
米ドルと日本円など異なる国の通貨を交換し、売買する際に為替レートの差額で利益を得る取引です。
海外旅行に行く際の外貨両替を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
FXのメリットは、少ない投資(取引額の一部を預けること)で大きなリターンが得られる仕組みがあることです。
これはレバレッジ効果と呼ばれる方法で、利益を最大25倍にできます。
また、平日24時間取引が可能なことも利点でしょう。
一方で、FXのデメリットは、為替変動や金利変動でマイナスになる可能性があることです。
FXにはリスクが伴うことを押さえておきましょう。
2-1-6.暗号資産(仮想通貨)
暗号資産(仮想通貨)とは、インターネット上でやりとりできるデジタル通貨のことです。
銀行ではなく、「交換所」や「取引所」などの暗号資産交換業者から、入金と換金を行います。購入時よりも高いレートで売却することで、利益を得る仕組みです。
暗号資産(仮想通貨)のメリットには、数百円程の少額から手軽に取引を始められることや、365日いつでも売買できることなどがあります。
ただし、 暗号資産(仮想通貨)は価格の変動が大きくハイリスクハイリターン。購入するタイミングによっては、損失が大きくなる可能性があります。
さらに、国や中央銀行から発行された法定通貨ではないこともデメリットといえるでしょう。
2-2.支出を減らしお金を増やす
次に「支出を減らしお金を増やす」方法です。使うお金を見直すことで、手元に残るお金を増やせます。
以下の3つのステップで行ってみてください。
2-2-1.家計簿をつける
支出を減らすにあたって、毎月のお金の収支を把握するために「家計簿」をつけましょう。
家計簿の付け方は1円単位にする必要はなくざっくりでOK。
食費や光熱費などの項目ごとに、いくらかかっているのかを整理していくことで、無駄遣いが見えるようになります。
普段からキャッシュレス決済をしている方は、銀行口座やクレジットカード・電子決済との連携も可能な家計簿アプリがおすすめです。
現金支払いが多い方は、レシートを読み取るだけで家計簿をつけられるアプリが良いでしょう。
家計簿アプリは、収支がグラフ化されるものや、お店が記録されるものなど、それぞれ特徴が異なります。
ご自身にとって記録しやすく続けやすい方法で、まずは1ヵ月分の収支を確認してみてください。
2-2-2.固定費や無駄な出費の見直し
家計簿を付けた後は、固定費や無駄な出費の見直しをしていきます。
まずは、毎月一定額支払う固定費です。固定費には次のようなものがあります。
- 住居費
- 光熱費
- 保険料
たとえば、携帯電話料金が多くかかっている場合は、格安SIMへ乗り換えることで半額から3分の1程度の支出に抑えられます。
光熱費が気になるのであれば、支払い時にポイントが貯まったり、電気とガスをセットにすることで安くなったりする会社を選ぶと良いでしょう。
無駄な出費を抑える方法は次の通りです。
- コンビニエンスストアの利用を減らす
- 使用していないサブスクリプションの解約
コンビニは便利だからこそ、頻繁に利用される方もいるかもしれません。
しかし、コンビニはスーパーなどと比べて価格設定が高いため、結果的に無駄な出費になっているケースもあります。
また、支出を減らすためにも使用していないサブスクは解約しましょう。
2-2-3.貯金をする
固定費や無駄な支出の見直し後は、毎月の給与から一定額を貯金しましょう。
手元にお金があると使ってしまう方は、「給与が入ったら毎月1万円はすぐに別口座に移す」というように、強制的に積み立てる方法が有効です。
銀行には、自分の口座から毎月自動で積み立てをしてくれる「積み立て預金(銀行によって名称は異なる)」があります。
積み立て預金は普通預金よりも高い金利になっている場合もあるため、まずはご自身の使っている銀行のサイトなどで確認してみましょう。
2-3.収入を増やす
3つ目の方法は「収入を増やす」ことです。
ここでは、転職や副業などの具体的な手段を見ていきましょう。
2-3-1.昇給や今より年収が高い会社に転職する
収入を増やすためには、昇給や転職などの方法があります。
現在の職場で昇給を目指す場合には、以下のような手段があるでしょう。
- 昇進や昇格できるように実績を積む
- 会社に資格手当があるのであれば、該当の資格を取得する
身近な上司を参考に、昇給するための方法や必要なスキルを考えてみることもおすすめです。
また、今よりも年収が高い会社に転職することも手段のひとつです。
業界や業種が同じでも、会社によって基本給に差がある場合があります。
まずは、転職サイトやエージェントを利用し、気になる会社を探してみましょう。
2-3-2.副業をはじめる
自由に使える時間がある場合には、副業を始めることも有効です。
すぐに稼ぐためには、ご自身のスキルを活かした副業が良いでしょう。
たとえば、次のような仕事があります。
- データ入力
- プログラミング
- ライター
- webデザイン
- 動画編集 等
仕事を受注するには、インターネット上で仕事のやり取りができるクラウドソーシングサービスの利用が便利です。
日本最大級の「CrowdWorks(クラウドワークス)」や、主婦向けの「mama works(ママワークス)」など数多く存在しており、サービスによって特徴が異なります。
また、企業を介さず自分のペースで副業をすることも可能です。
広告収入を得られる「ブログ運営」や「アフィリエイト」、仕入れた商品を仕入れ額よりも高い金額で販売する「せどり」などがあります。
2-3-3.不用品を売る
不用品を売ることで、短期間での収入アップにつながります。
まずは、自分が使っていないものの中に売れそうなものがないか確認してみましょう。
- あまり着ていない洋服
- 使用していない日用品
- ゲームソフト
- おもちゃ
- 本・雑誌
- CD・DVD 等
不用品を売る際には「フリマサイト」や「フリマアプリ」の利用がおすすめです。
幅広い商品を出品でき、価格も自由に設定できます。
出品から相手とのやり取りまでスマホ一台で完結するため、スキマ時間を使って手軽に利用可能です。
たとえば、日本最大のフリマアプリ「mercari(メルカリ)」や、楽天のフリマアプリ「楽天ラクマ」などがあります。
使いやすいアプリを見つけて出品してみましょう。
3.お金を増やす際の注意点
お金を増やすにあたって、これから紹介する3つの注意点をあらかじめ把握しておきましょう。
3-1.投資にはリスクがつきもの
1つ目の注意点は、投資にはリスクが伴うという点です。
たとえば、株式投資やFX・暗号資産などは、原本を割るリスクがあります。
景気や社会の動きなどによって相場の変動も大きく、場合によっては損をする可能性もあるでしょう。
投資を始める前に、運用にはリスクがあることや、金融商品は値動きするものだということを理解しておく必要があります。
万が一に備えて、投資は使用する予定のある貯蓄や生活費ではなく「余剰資金」で行うことをおすすめします。
3-2.怪しい情報を鵜吞みにしない
お金を増やしたいからといって、怪しい情報を鵜呑みにしないようにしましょう。
たとえば、インターネット上には「誰でも簡単に稼げる」という内容の広告やSNSでの呼びかけが数多く存在します。
これらを信用してしまうと、内容に見合わない受講料のセミナーや、高い教材の購入に誘導される場合もあるため注意が必要です。
3-3.確定申告をする必要がある
会社員として給料を受け取っている人でも、副業の収入が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要です。
投資などの利益にも税金がかかります。
確定申告とは、年間の所得にかかる税金を計算して納税する手続きのことです。
確定申告は、慣れていない人にとっては難しく感じる可能性があり、時間や労力もかかります。
年間20万円以上お金を増やしたい場合には、副業や投資を実践する前に、確定申告が必要なことに留意しておきましょう。
まとめ
お金を増やす方法として、大きく分けて次の3つを紹介しました。
- 投資でお金を増やす
- 支出を減らしお金を増やす
- 収入を増やす
まずは、ご自身の現在の状況やお金を増やすための目標を明確にしましょう。そのうえで投資にはリスクがあることや、副業の金額によっては会社員でも確定申告が必要になることにも注意しながら、適切な手段を選ぶことが大切です。
ご自身のライフスタイルや性格を考慮し、無理なく続けられる方法で資産を増やしていきましょう。