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もともと日本人には、お金のことをはっきりと口には出さず、遠回しに表現することを良しとする風潮がありました。
ストレートに言うと下品だと捉えられることもあり、少し言葉を濁すのがマナーとされています。
お金について話すのは大切なことです。
しかし、いろいろな考え方の人がいるので、お金を表す表現をたくさん知っておいて損はありません。
お金を表すには、どんな言い方があるのでしょうか。
お金の言い換え表現
まずは、お金を表す表現をご紹介します。
普段あまり耳にしないものも多いですね。是非知っておきましょう。
おあし
「おあし」という言葉を聞いたことはありますか?
この言葉は元々女性が使う言葉でしたが、今ではあまり聞くことはありません。
お金は流通されるものなので、足があるように思えることから「おあし」と言われていたそうです。
なんだかちょっと上品な感じがしますよね。
ここで、頭に浮かぶのが、旅行や車などを使ったときに「足代」という言葉です。
しかし、「足代」と「おあし」とは一切関係がないそうです。
天下の回り物
「お金は天下の回り物」とはよく聞くフレーズですね。
そこから一部抜き取って「天下の回り物」ということもあります。
これは、”お金は使うからこそ入ってくる”という意味です。
江戸っ子言葉としては「宵越しの銭は持たない」なんて表現もあります。
その日に稼いだお金はその日に使う。「銭」という言葉が粋な感じがしますね。
キャッシュ・マネー
お金をキャッシュと表現することもあります。
英語のキャッシュ(cash)の意味は、紙幣や硬貨などの現金それ自体のことです。
カードやスマホ決済など、現金を使わない決済方法をキャッシュレスと言いますよね。
露骨に「お金」と言うよりも「キャッシュ」と言った方がスマートな感じもします。
キャッシュ(cash)が現金を指すのに対し、マネー(money)にはもっと広い意味があり、預金なども含みます。
しかし日本においては、キャッシュとマネーを明確に使い分けている感じはあまりありません。
お金のビジネス表現
ビジネスの場では、お金の話を避けては通れません。
相手を不快にさせない、適切な表現を使い分けられるようになりたいですよね。
ビジネスシーンで使われるお金の表現には次のようなものがあります。
- 料金
- 代金
- 費用
- 賃金
- 価格
- 見積もり
- ギャランティ
お金について話したいときは遠まわしな表現が有効
ストレートに「お金」という言葉を使わずに、遠回しに違った表現をすることもできます。
どんな言い方があるでしょうか、
お金を稼ぎたい→成果を出して会社を成長させたい
例えば、就職や転職で面接をするときに、ストレートに「お金を稼ぎたいんです」と言ってしまうと、相手に良い印象を与えないこともあります。
自分のことだけでなく、会社のことも考えているように思ってもらうためには「成果を出して会社を成長させたいんです」と表現するのはいかがでしょうか。
これなら、やる気をアピールできてとても印象が良くなります。
お金を増やしたい→資産運用に関心がある
最近は、本業以外にも副業やサイドビジネスでお金を稼ぐ人が増えています。
しかし、人に話す時に「お金を増やしたいんです」と言うと、なんだかお金にがめついイメージを持たれてしまいそうです。
そんなときは「実は資産運用に関心があります。そのため勉強しています。」と言えば、知的な感じがしてイメージも良くなります。
お金をいただいた→ありがたく使わせていただいた
あなたが誰かから、お礼としてお金をいただいたとします。
その後、再び会ったときに「お金をいただいてありがとうございました」とはあまりにもストレートな表現ですよね。
例えば「先日はありがとうございました。ありがたく使わせていただきました。」といえば、「お金」という言葉を使わずとも、お金のことだとわかります。
直接お金と言わなくても違う言い方によって表現することで、お金のことを話しているということを察してもらうことができます。
まとめ
いかかでしたか?「お金」という言葉の別の表現は色々あります。
「お金」と言わずとも、違う表現する方法は色々あるため、 TPO にそった言い方ができれば、スマートです。
様々な場面で使えるように、色々な言い方や表現を知っておいた方がいいですね。