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野良猫の治療費はいくら?猫を見つけた・拾ったときの対処法も解説!

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野良猫を動物病院に連れて行った時の費用は平均で1万5000円〜3万円程度ですが、動物病院や検査項目によって異なります。猫を保護・拾ったときの対処法や見つけた時の注意点を解説します

 

最近では「地域猫」や「保護猫」という言葉も浸透し、テレビで番組が流れるなど認知度が上がってきました。
ですが実際、自分が猫を保護した立場になったら何をどうすればいいかを理解している人は少ないです。
この記事では
・保護する前に確かめたい猫の保護ポイント
・保護猫が受けておきたい検査と費用
・保護した仔猫のお世話の注意点と最低限用意したいグッズ
について解説します。
最後までお読みいただければ、「保護猫の治療費」がわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


 

子猫を拾う前に確認すべき2つのこと

外で困っている猫を見かけた時、猫の身を案じて保護をしようとする行いはとても素晴らしいことです。

しかし、外にいる猫=野良猫=捨て猫=保護対象という考え方は時として最善ではない可能性があります

ここからは野良猫として保護する前に確かめておきたいポイントを解説します。

 

母猫がいるかどうか確認する

子猫を見つけた時、「仔猫だから」という理由だけで保護をするのはやめて下さい。

子猫の周りを確認して母猫が近くにいないか確認をするようにしましょう。

母猫近くにいる場合は、その子猫には母猫の母乳や庇護が必要な時期となります。

母猫の姿があり子猫を気にかけているのであれば、母猫が子育での真っ最中ということになりますが、もし仔猫や母猫が弱っているようなら保護をすべきでしょう。

この場合子猫だけを保護するのではなく、母猫や別の子猫たちも保護してあげるのが望ましいです。

 

野良猫かどうか確認する

母猫の確認が済んだら、次は本当に野良猫かどうかを確認します。

当然ですが、首輪がついている場合は飼い猫が迷子になっている可能性が非常に高いです。

また、首輪がついてなくても猫自身にマイクロチップが入っている事もあります

マイクロチップはマイクロチップリーダーと呼ばれる専用の読み取り機で情報を読み取ることができ、読み取った数字から飼い主さんを特定することができます。

マイクロチップリーダーは動物病院であれば基本的に置いてあるものなので、保護した猫にマイクロチップが入っていないか確認すると良いでしょう。

そして猫を保護した場合は

・保健所
・保護団体
・警察

に連絡を取り、猫の特徴と保護していることを伝えるのが最善策です。

そして、過去に猫が何度か脱走した経験を持つ飼い主の意見としては、自分の家の周辺の動物病院にも迷い猫の連絡が来ていないか確認すると良いでしょう。

飼い猫が迷子になった場合、飼い主さんは先に伝えた連絡先以外にも、自宅周辺の動物病院にも迷い猫の情報提供を求めて、張り紙や連絡先の情報を伝えていることが多いです。

実際、筆者が勤務している動物病院でも「迷い猫の張り紙を貼らせてほしい」という相談や「〇〇のような猫が来院したらこの携帯番号に連絡を入れてほしい」といった連絡を受けることは珍しくありません

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猫を拾ったらまず動物病院へ

母猫が近くにいなかったり、誰かの飼い猫でないことが確認できたら猫の現在の状態を知るために動物病院に連れていきましょう

一見健康そうな猫でも実は感染症や寄生虫に感染している可能性があり、病気によっては他の猫に感染することも十分にあり得ます

保護した猫や他の猫の身を守るためにも動物病院で一通りの検査を受けることをおすすめします。

 

動物病院の費用

保護した猫を動物病に連れて行ったときにかかる費用は、平均で1万5000円〜3万円程度です。

しかし、この金額はあくまでも平均額なので各動物病院での料金設定や受けた検査や処置の内容で値段は大きく変わってきます

保護された猫が受ける基本的な検査は以下の内容です。

・視診、触診、聴診などによる身体一般検査(怪我の有無など)
・ノミやマダニなどの寄生虫の駆除
・猫エイズ(FIV)/白血病ウイルス感染症(FelV)の検査
・血液検査(血球検査、生化学検査)
・糞便検査
・尿検査

などの検査が一般的な検査になります。

これらの検査を受けて異常がないと診断された場合には、猫風邪などの感染症対策のためにワクチン接種を奨められることが多いです。

また、これらの検査の中で寄生虫や感染症などの異常が見つかった場合には、駆虫薬や薬などを使い治療を行います。

検査の結果によっては、レントゲンや超音波検査、追加の血液検査や病理検査などが必要になるケースもあるため、それ以上の費用がかかる可能性があることも覚悟しましょう

 

夜の場合は夜間病院へ連れていく

動物病院は基本、夜の診察を行っていないことが多いです。

そのため、夜に猫を保護した場合は夜間対応の動物病院に連れていくことになります。

ただ、夜間対応の動物病院と言ってもすべてを受け入れているわけではなく、カルテのない子(一度も病院にかかっていない子)や急患以外は対応不可といったルールが有るところもあるので、不安な場合は一度電話で確認してみることをおすすめします。

診察は受けられなくても、電話越しで獣医師と会話ができるため、病院が開くまでの間にどのような対策や処置をしたらいいかなどの助言や確認を受けることができます。

 

動物病院に連れていけない場合にやるべきこと

すぐに動物病院に連れていけない場合は、保護した人がある程度の応急処置をしなければなりません。

ですが、猫を飼う経験をしたことがない人や初めて保護をしたという人の大半は何をどうすればいいか不安になります。

猫の状態によりますが、危篤や呼吸困難、衰弱などの重篤な状態でなければ成猫の場合、食事の提供と簡易トイレの設置、適切な室温での待機でしばらくは対応できることが多いです。

しかし子猫の場合は、体力が弱く成猫以上に注意するべき点があります。

ここからは最低限行っておきたい子猫に対する対処を2つ解説します。

 

子猫の身体を温める

生まれて日の浅い月齢の子猫は自分の体温を上手く調節することができません

そのため母猫の代わりに子猫の体温を守ってあげるものを用意してあげましょう。

ベビー用の湯たんぽなどがあれば申し分ないのですが、ない場合は代用品を用意する必要があります。

自宅で用意でしやすい簡易的な湯たんぽは、ペットボトルにお湯を入れてタオルで巻いたものがおすすめです。

この湯たんぽで注意をしてほしいのが、必ずタオルを巻くということです。

タオルを巻かないとペットボトルに入れたお湯で低温やけどを起こす可能性が高くなります

また、湯たんぽといえど時間が経てば徐々に温度が下がっていきますので、定期的に温度をチェックし、温度を常に温かい状態に保つことが必要です。

 

子猫のノミ・ダニ対策をする

保護した子猫にはノミやダニが寄生していることが多いです。

そのため、獣医師の診察が終わるまでは一時的にダンボールなどで隔離するなどの対策が必要です。

すでに先住猫がいる場合は、先住猫にも寄生のリスクがあるので先にノミやダニの駆虫薬を先住猫に投与するなどの対策を行い、子猫との接触は避けるようにしましょう。

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子猫に食事を与える際のポイント

猫の年齢によって与えるべき食事は違ってきます。

成猫の場合はある程度食事の融通は利きますが、生まれたての子猫の場合はそうはいきません。

ここからは子猫に食事を与える際の注意点を紹介します。

 

子猫用のミルクを与える

生後1ヶ月未満の子猫の場合、与える食事は「子猫用ミルク」になります。

ここで気をつけなければならないのが、ミルクが必要な時期だからといって牛乳を与えてはいけません

子猫は牛乳の成分を分解できないため、下痢を起こしてしまい弱ってしまう可能性があります。

体力の少ない子猫にとって下痢は大変な負担になり、脱水などの症状も引き起こすことがあるので必ず子猫専用のミルクを与えるようにして下さい

 

子猫用のミルクを与える際の注意点

子猫が赤ちゃんの場合、お皿などからミルクを自力で飲めないことが多いです。

その場合はペット用の哺乳瓶を使ってミルクを与えて下さい

ミルクのお湯の温度は母猫の母乳に近い38℃前後のお湯で作ります。

お湯の温度が測れない場合は少し厚めのお湯でミルクを溶かした後、自分の腕の内側に少し垂らして熱いと感じたらミルクの温度がぬるいなと感じる程度まで哺乳瓶ごと水などをかけて温度を下げて下さい。

子猫が哺乳瓶を使う時期は意外と短いので選ぶのならば小さめのサイズがお財布的にも優しくおすすめです。

ミルクのメーカーにごとに適切なミルクと水の分量が違いますので、パッケージの指示に従ってミルクを作ってあげて下さい。

しかし、自己判断で行える処置は限られてくるので獣医師や子猫を保護した経験のある方の指示を仰ぐことが大切です。

 

子猫を育てるのに必要なグッズ

子猫を保護して実際に育てることになったときに、最低限揃えておきたいものは「トイレ一式」と「寝床」について解説します。

 

トイレに必要なグッズ

猫は生後しばらくは自力で排泄ができないため、母猫や保護主の排泄の手助けが必要です。

しかし、生後1ヶ月あたりを過ぎると徐々に自分でも排泄ができるようになります。

その時に用意したいのが

・猫砂を入れる専用トレイ(猫トイレ)
・排泄物を掃除するスコップ(だいたい猫トイレとセットになっている)
・猫砂

です。

猫砂が用意できないときは、新聞紙を細く裂くことでも代用できます

新聞紙を細く裂いたものを数本用意するとトイレの際にカサカサっと音がして、猫本来の排泄行動に近づけることができます。

 

子猫が上手にトイレできない場合

猫はトイレのしつけが簡単な動物ですが、当然失敗もします。

それが子猫であればなおさらです。

子猫にトイレを認識してもらう1番簡単な方法は「失敗した排泄物を覚えてもらいたいトイレに入れておくこと」です。

猫は自分の排泄物の匂いがあるところを自分のトイレだと認識しますので、この方法で猫をトイレに誘導することができます。

また、猫の月齢が1ヶ月も経っていない場合は、子猫は自分で排泄することができません。

その場合は、人が母猫の代わりになり排泄を手伝う必要があります。

具体的な方法は、コットンやティッシュをぬるま湯に浸して固く絞り、それと使ってトントンと肛門や陰部、陰茎のあたりを優しく刺激してあげましょう。

この刺激により子猫の排泄は促されます。

 

寝床に必要なグッズ

猫の寝床には特に決まりはありませんが、子猫の場合は体温調節機能が未熟なので、体温を保温できるようにバスタオルや毛布などを用意してあげると良いです

また、季節や状態によってはヒーターやホットカーペットを追加する必要があります。

猫は暗くて狭い場所を好む性質もあるので、安心させてあげるためにケージやサークルの上からタオルや布などを被せてあげるとより安心させてあげることができます。

 

よくある質問

野良猫に噛まれた!自然に治癒はするの?

野良猫に噛まれた際、自然に治ることもありますが、手が腫れたり化膿したり、発熱したりなどの症状が現れることが多いです。
初期対応はまず傷口を石鹸で洗い、しっかりと洗い流して下さい。その後は傷口を消毒し、傷口を清潔に保つようにして可能や感染症などのリスクを下げましょう。
もし噛まれてしまって少し時間が経っていたり、軽度でも痒みや腫れが現れて場合はすぐに人の病院に行って下さい。
このとき受診する病院は外科を受診されることをおすすめします。

野良猫の入院費は無料にできるの?

残念ながら野良猫の治療費や入院費を無料にすることはできません。
なぜなら動物病院は慈善事業やボランティアではないからです。
さらにいうと国からの補助があるものではないので人の医療とは違い、医療費は全て飼い主負担となります。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

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ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

 

 

【野良猫の治療費】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・外にいる猫だからといって全てが野良猫というわけではなく迷子猫や子育て中という視点も持つ必要があること
・猫を拾い保護したら動物病院で一通りの健康チェックを受ける必要があるが、猫の状態によっては費用は3万円以上かかる場合があること
・仔猫は成猫と違い体力などが弱いため、子猫の時期に合わせた食事や介助などが必要であること
について解説してきました。
保護猫活動や地域猫活動の取り組みもあり、一昔前ほど野良猫を見かける機会は少なくなりました。
しかし残念なことに、飼えなくなったからと地域猫活動をしている地域に猫を捨てていく人間も一定数いることも現実です。
猫に限らず、命を預かり守ることはお金が必要です。
ここの事実から目を背けてしまうと、万が一になったときに最悪の決断をせざるを得なくなるかもしれません。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。