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犬のヘルニアの初期症状は?早期であれば治る?治療方法等も解説!

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犬のヘルニアの症状について解説します。犬のヘルニアの初期症状や、進行に応じた治療法・治し方についても解説しています。疑わしい場合はなるべく早く動物病院に行くことをおススメします。

ヘルニアと聞いて多くの人がイメージするのは「腰への負担」です。そして犬も人と同様に、生活習慣などにより日々蓄積した負荷はある日突然「ヘルニア」という形で現れることがあります。

今回は犬のヘルニアの症状と治療について詳しく解説します。
この記事では
・犬の椎間板ヘルニアの症状と治療方法
・ヘルニアを起こしやすい犬種
・犬のヘルニアの予防法
について解説します。
最後までお読みいただければ、犬のヘルニアの症状と治療についてわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


犬の椎間板ヘルニアとは

犬の椎間板ヘルニアとは簡単に言うと神経の病気です。

椎間板(脊椎と脊椎の間にある緩衝材の役割を果たすもの)が脊髄(脳に繋がる太い神経の束)を押しつぶしてしまうことで発症します。

ヘルニアは発症する位置によって

・頚椎ヘルニア(首)
・胸椎ヘルニア(胸)
・腰椎ヘルニア(腰)

に分けられます。

 

【犬のヘルニア】どんな症状?

犬のヘルニアには様々な症状がありますが、中でも代表的な症状を6つ説明します。

・動くことを嫌がる
・ふらつく
・麻痺
・おもらし
・皮膚をつねっても痛がらない
・足の指ごとつねっても痛がらない

 

これらは上から・痛み・固有位置感覚・麻痺・自力排尿・浅部痛覚・深部痛覚と言われる症状です。

そしてヘルニアは椎間板が脊髄への圧迫を起こしている位置や強さによって5つのグレードに分けられます。

次はヘルニアのグレードについて解説します。

 

【犬のヘルニア】痛みだけの場合(グレード1)

脊髄への圧迫が軽い場合は痛みだけが見られます。初期症状としても確認できる症状です。

具体的な症状としては

・抱っこの時に痛がる
・階段やソファの上り下りを嫌がる
・背中を丸める

などがあります。抱っこしているときに震えている等で気づくこともあります。

 

【犬のヘルニア】軽度の麻痺(グレード2)

脊髄への圧迫が進行してくると軽度の麻痺が見られます。

具体的な症状としてはグレード1の症状に加えて

・歩く時にフラフラする
・足先が巻く(ひっくり返る)

などがあります。

これらの症状は腰や胸にヘルニアが起きている場合には後ろ足だけに見られますが、首(頚椎)に起きている場合には前足にも現れます。

 

【犬のヘルニア】重度の麻痺(グレード3~5)

脊髄への圧迫が重度になると強い麻痺が現れます。

具体的な症状はグレード2までの症状に加えて

・立ち上がれない
・おしっこのコントロールができない(出せないもしくは垂れ流し)
・うんちが漏れる

などがあります。

 

【犬のヘルニア】原因は?

犬のヘルニアはいまだはっきりとした原因がわかっていません。

しかし、加齢や遺伝的な要因で椎間板の性質が変化し、飛び出しやすくなると考えられています。

また、肥満や無理な姿勢、激しい運動などで背骨に負担がかかることで発症することも多いです。

 

犬の椎間板と脊髄はどうなっているの?

脊髄は背骨の中にある脊柱管という空洞の中に収まっています。

そして椎間板はおまんじゅうのような構造になってます。

中央には髄核というゼリー状の部分があり、その周りを線維輪という弾力のあるコラーゲン線維によって包まれています。

犬の背骨は7個の首の骨(頸椎)、13個の胸の背骨(胸椎)、7個の腰の骨(腰椎)の合計27個の脊椎で構成されています。

椎間板は首の骨の一部を除き、背骨と背骨の間に挟まれておりクッションの役割を果たしています。

 

どのようにして「ヘルニア」は起こる?

ヘルニアは外からの強い力(交通事故や高い場所からの飛び降り)が瞬間的に加わったときや、肥満による長期間の脊髄へのストレス、老化による椎間板の機能の低下、犬種の体型などによって引き起こされます。

椎間板に強い負荷がかかると、線維輪がふくらんだり、随核が飛び出すことで脊髄を圧迫し、脳と足や各臓器との連絡をうまく取ることができずに様々な症状が見られるようになります。

 

補足:ハンセン1型椎間板ヘルニア

椎間板がなにかのきっかけで破裂してしまい、髄核が脊髄を圧迫してしまう病気です。

ヘルニアのタイプとしては急性タイプになります。

ハンセン1型椎間板ヘルニアになりやすいタイプの犬種は

・ミニチュア・ダックスフンド
・トイ・プードル
・フレンチ・ブルドッグ
・ウェルシュ・コーギー
・ビーグル

などがいます。

 

補足:ハンセン2型椎間板ヘルニア

椎間板が徐々に盛り上がって大きくなることで脊髄を圧迫してしまう病気です。

ヘルニアのタイプとしては慢性タイプになります。

ハンセン2型椎間板ヘルニアになりやすいタイプの犬種は

・柴犬
・ラブラドー・ルレトリーバー
・ゴールデン・レトリーバー
・ジャーマンシェパード
・ミニチュア・ダックスフンド
・ウェルシュ・コーギー
・ビーグル

などがいます。

 

【犬のヘルニア】治し方は?

犬のヘルニアの治療法は症状がどの程度進行しているかによって変わってきます。基本的に内服薬か手術の手法を用いて治療を行います。

自然治癒で治ることはありません。元気そうに回復したように見えても再発する可能性も高いのでなるべく早く動物病院にいきましょう。

ここでは3つの症状の段階ごとに解説していきます。

犬のヘルニアについての治療費は下記の記事でも詳しく解説していますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

 

痛みだけの場合は投薬治療

痛みのみの時は内服薬での治療と安静にすることを中心として進めていきます。

使われる薬の種類としては腰痛の痛み止めとしての、非ステロイド性消炎鎮痛薬やステロイドが使用されることが多いです。

 

軽度の麻痺

軽度の麻痺が見られる場合も内服薬を投与することで麻痺の症状が緩和することが多いです。

使用される薬はステロイドが多く、ステロイドの投与で十分な回復が認められない場合は手術を行うことがあります。 

 

重度の麻痺

重度の麻痺が見られる場合、多くは手術での治療になります。

ステロイドでの治療で回復することもありますが あまり多くはありません。また治ることもありません。

ヘルニアの手術では脊髄が圧迫を受けている部分の背骨を削って空間を作り脊髄への圧迫を取り除く処置を行います。

また手術をしたからといって完全に麻痺がなくなるわけではありません。

 リハビリを行い足の機能の回復訓練も行う必要もあります。

また手術や投薬以外にもコルセットを装着し背骨への負担を軽減させたり針治療を行うなど病院により治療方法は様々です。

そのためどのような治療方針で行くか動物病院とよく相談する必要があります。 

 

【犬のヘルニア】予防方法は?

犬のヘルニアの予防法は一言で言ってしまえば腰に負担をかけないことです。

そのため腰への負担を避けるための生活を心がける必要があります。

具体的な例を挙げると以下のことが挙げられます。

・ 肥満にさせない
・段差の昇り降りは控える (スロープを設置する)
・背中を丸めるような狭い場所に長時間いさせない(キャリーケースでの移動など)
・抱っこは縦抱きではなく横抱きで抱っこする

などがあります。

しかしどんなに予防を心がけた生活を送っていてもヘルニアを100%予防することができません

そのため少しでも疑わしいと感じたらできるだけ早く病院へ連れて行き、早めの診断処置で症状の進行を防ぎ治療することが重要となります。

 

補足:犬の椎間板ヘルニアはペット保険で補償される

椎間板ヘルニアはペット保険の中でも、補償の対象となるか対象外とするか分かれる項目です。そのため国内のペット保険では椎間板ヘルニアを補償するペット保険と補償しないペット保険が存在します。

 

 

椎間板ヘルニアを補償しないペット保険

・SBIいきいき少短

椎間板ヘルニア以外の「犬のヘルニアを補償するかどうか」は、ペット保険会社によって異なります

またヘルニアは補償の対象外項目に記載されていなかったとしても、先天性の要素も大きい病気ですので、「加入後に発症した先天性疾患を補償するかどうか」も大事な項目になります。

そのため

・ヘルニアが補償の対象外項目になっていないか
・加入後に発症した先天性疾患を補償するかどうか
上記2点はかならず確認するようにしましょう。
人気のペット保険、各社の補償内容は下記の通りになっています。
椎間板ヘルニア鼠経ヘルニア臍ヘルニア加入後に発症した先天性疾患
アニコム
アイペット
楽天ペット保険
ペット&ファミリー✕※1✕※1
PS保険
FPCペット保険
プリズムコール
日本ペット少短

※ペット&ファミリー損保では鼠径ヘルニアと同様に臍へルニアの治療費は、病化(腹膜炎や壊死等)しており、その治療として実施した場合は、病院の診断内容と一般獣医学情報等により総合的に保険金支払可否を判断するようです。

それぞれの保険会社の詳細は下記の記事でも詳しく解説していますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

よくある質問

治らないヘルニアがあるって本当?

本当です。
骨髄軟化症と言われ、椎間板ヘルニア突然の脊髄損傷などをきっかけとして起こる病気です。
犬の椎間板ヘルニアのうち3〜6%に発症すると言われています。
発症した場合、早けれは2〜3日、遅くても7日以内になくなってしまうと言われています。

ヘルニアを防ぐ食事はあるの?

この食事を与えているから安心というものはありません。
しかし、関節に良いコラーゲンや、コラーゲンの合成に必要なビタミンC、関節の炎症や修復に役立つオメガ3脂肪酸やEPAやDHAなど、関節の健康維持に配慮されたサプリメントやフードはありますので、日々の食事に上手に組み込むことはできます。

ペット保険は必要?

動物病院

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

 

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

 

 

 

 

補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう

ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。

そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。

また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。

また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。

「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。

補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。

高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。

【犬のヘルニア】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬のヘルニアはミニチュアダックスフンド特有の病気ではないこと
・生活習慣や加齢などにより発症のリスクが高まること
・重度のヘルニアでは手術やその後のリハビリが必要になること

について解説してきました。ヘルニアは急に症状が現れることが多く、驚かれる飼い主さんが多いですが、早めの処置や治療で回復することが多い病気です。

愛犬の違和感にすぐに気づいてあげられるように、日頃からよく観察をしてあげてください。

 

ペット保険比較アドバイザーではその他保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。