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自分の犬が他人を噛んだら?対処方法や慰謝料について等を解説!

2023年9月11日

犬の保険

自分の犬が他人を噛んだら?対処方法や慰謝料について等を解説!サムネイル
飼い犬に噛まれた、他人を噛んでしまったときの発生する慰謝料や相手方に対してどのように対処すればよいのか、飼い主の行う対処法、補償する保険があるのかなどを記載しています。

犬が他の犬や他人に噛みつく「咬傷事故(こうしょうじこ)」というのはよく起きている事故です。

きちんとしつけもしているし、自分の犬に限ってそんなことは起こらない、とお考えの飼い主の方も多いかもしれませんが、絶対に起きない事故ではありません。

現に咬傷事故のほとんどは野良犬ではなく飼い犬によるものです。

この記事では、

・犬の飼い主の義務について
・犬が他人を噛んでしまったときの法的な責任
・犬が他人を噛んでしまったときの対処方法
・ペット保険で賠償責任が支払える

について解説します。
最後までお読みいただければ、犬が他の犬や他人を噛んだ時にどうすればよいのかがわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。

 


犬の飼い主だけでなく、何らかのペットを飼育している飼い主には民法や地域の条例により義務が定められています。

ペットを飼育する際には、定められた法律や条例に従わなければいけません。

地域の条例は住んでいる地域によって若干異なるので、引っ越したときには必ず確認をしておくようにしましょう。

 

(1)表示義務

犬を飼い始めたら住んでいる市町村の役所で登録手続きを行うことが必要です。

登録すると「犬」と記載されているシールがもらえます。このシールを家の入口など外から見やすい場所に貼ることが「表示義務」です。

しかし、表示義務があるかどうかは地域の条例によります。犬のシールが配布されていないのであれば義務がないと考えてよいでしょう。

心配な場合はお住まいの登録窓口で確認してみてください。

 

(2)事故発生時の措置

どの地域であっても、ペットが他人や他のペットなどに嚙みつくといった危害を加えた事故が起きた場合、「事故発生届出書」を早急に保健所などに提出する必要があります。

また、噛んだ犬は狂犬病やその他の感染症の疑いがないかどうかを獣医師に検診させ、検査証明書を提出することもあります。

こちらの事柄に関しては後に詳しく解説いたします。

 

(3)占有責任

「占有者」というのはペットの飼い主だけではありません。事故があったときに散歩をしていた方も占有者として責任を負わなければいけません。

しかし、だからと言って飼い主が責任を負わなくてよいわけではなく、共同で責任を負う必要があります。

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犬が他人を噛んでしまった場合の飼い主の法的責任

他の犬や人を噛みついて場合、飼い主や占有者に法的な責任を負わなければならない可能性があります。多くは民事責任となりますが、場合によっては刑事責任ととなることもあるのです。

 

(1)民事責任

民事責任とは以下のような請求に対して賠償する責任を指します。具体的には以下の請求に対する慰謝料や賠償金を支払うことになることが多いです。

・治療費
・通院するための交通費
・通院などで仕事を休んだ場合に発生する休業損害
・精神的苦痛による慰謝料
・服などの被害賠償 など

もし犬にかまれたことで後遺障害などが残るような重傷だった場合や、それにより仕事を失った場合は、その分の費用を請求されることもあります。

(2)刑事責任

犬が他の犬や人を噛んだことが刑事責任になる場合は、被害者が過失傷害罪として被害届を出した場合になります。

「過失」というのは以下のような事柄が当てはまります。

・ノーリードで散歩していた
・犬を飼育している檻の鍵がかかっていなかった
・大型犬を子供や小柄な人が散歩していた
・他人を襲うようにけしかけた
罪が成立した場合、犬の占有者や飼い主に対して「30万円以下の罰金または科料」に処されることになります。また、罰金刑以上の刑になると信用失墜行為となり就業先から懲戒処分を受けるかもしれません。
犬を散歩させるときには十分に注意をして管理をすることがとても重要です。

犬が他人を噛んでしまったら飼い主がすべき3つのこと

犬が他の犬を噛んでしまったら、飼い主が早急にやらなければならないことがあります。それが以下の3つです。

 

(1)ワクチンを受けた証明書を提示する

飼い犬は年に1回必ず狂犬病ワクチンの予防接種を受けることが法律によって定められています。

すでに犬を飼育されている方には、役所から予防接種表が送られてきているのではないでしょうか。

ワクチンを接種すると、摂取済みであることを示す「狂犬病予防注射済証」が獣医師から発行され、同時に役所に届け出を行わなければいけません。

狂犬病は犬から人に感染してしまう病気です。現在でも明確な治療法はなく、発症してしまうと命を落としてしまうこともあります。

現在の日本では狂犬病の注射が義務化されているため、50年以上発症したという報告がありません。

そのため発症する可能性はほぼないですが、それを証明するためにも狂犬病予防注射済証を提示することはとても重要です。

予防接種をした際にもらえる証書は捨てずにとっておくようにしましょう。

 

(2)翌日までに地域の保健所へ届け出る

犬が他人を噛んでしまったら、翌日までにお住まいの地域の保健所に咬傷届を出さなければいけません。

この届出を出したからといって飼い犬を処分しなくてはいけない、というわけではありません。

保健所から事故当時の聞き取りがあり、咬傷事故が二度と起こらないための指導が行われます。

この届出はどの地域であっても飼い主の義務として定められているので、必ず提出するようにしましょう。

 

(3)2日以内に獣医で検診を受ける

他人を噛んだ犬が狂犬病やその他の感染症にかかっていないかどうかを調べるために、2日以内にかかりつけの病院で検診を受けましょう。

犬の病気の中には人にも感染するものがあるため、検診を受けることはとても重要です。

検査した後は必ず検査証明書を受け取りましょう。場合によっては保健所に届け出ることもあります。

 

犬が他人を噛んでしまった時の対応手順

犬が他人を噛んでしまったら、相手に誠心誠意お詫びするとともに、以下の3つの対処を行わなければいけません。

 

(1)相手方の連絡先を聞く

犬が他人を噛んでしまったら、犬が再度その人を噛まないように、また他の人の邪魔にならないような場所に繋ぎ、相手方の住所や電話番号などを聞き、メモを取りましょう。

今後慰謝料請求などの交渉をする時に必要になります。

相手の怪我が重い場合は警察を呼び、事故検証をしてもらった方がよいでしょう。その方が後々揉めずに済みます。

 

(2)治療を受けてもらう

内出血など見た目はたいしたことがないように見える怪我であっても、感染症などの恐れがあるため早急に病院で治療を受けてもらいましょう。

その際にできれば同行し、犬のワクチン接種証明書などがあれば持参するようにしてください。

治療後には診断書や領収書を受け取ってもらうようにしてください。

 

(3)保険の適用を確認

病院の治療には健康保険が適用されます。この場合まず病院の窓口で負担額を支払い、後日健康保険組合から占有者や飼い主に損害賠償金を請求してもらいます。

その他にも相手方や自分が加入している保険が使えることがあるので、保険会社に問い合わせをしてから示談交渉をするようにしましょう。

弁護士が付けられる保険内容であれば、依頼をしたほうが慰謝料計算や見舞金などの計算がスムーズにできますし、万が一裁判になった場合でも適切な判断をしてもらえます。

事前連絡なく示談が成立してしまうと、保険が使えないこともあるので注意してください。

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ペット(個人)賠償責任特約について

一般の火災保険や生命保険、自動車保険等で賠償責任特約がついていることがあります。この機会に自分が加入している保険はどのような内容なのかを見直してみるのもいいかもしれません。

また、ペット保険ではオプション(任意)でペット賠償責任特約が付帯できます。これはペットが他人にけがをさせたこと以外にも、他人の物を損傷してしまった際の補償をしてくれるものです。

犬種や年齢によっても変わりますが、月々50円~数百円程度でペット賠償責任特約を付帯させることができます。

もし賠償責任特約が付いている保険に加入している場合は重ねてペット賠償責任特約を付ける必要はありません。重複しても保険料をその分受け取ることができないので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

 

各社のペット(個人)賠償責任特約まとめ

ペットの賠償責任特約は各会社によって内容が異なります。また、保険会社によってはペットの賠償責任特約が無い場合もあります。

では、各保険会社ではペットの賠償責任特約がどのように取り扱われているかを一覧表で確認してみましょう。

保険会社(プラン)限度額
アニコム1事故につき1,000万円まで補償
アイペット1事故につき500万円まで補償
楽天ペット保険1事故につき300万円まで補償
PS保険なし
ペット&ファミリーなし
いぬとねこの保険(日本ペット少短)年間最高500万円まで補償
SBIプリズムコールなし
アクサダイレクト1事故につき1,000万円まで補償

ペットの賠償責任保険があっても、条件によっては保険料が支払われないことがあります。保険に加入するときには事前に補償内容を確認しておきましょう。

 

よくある質問

犬が噛んでしまったときの慰謝料の相場はどのくらい?

軽い怪我であれば数万円程度ですが、全治2週間以上かかるけがの場合は20~30万円ほどになります。また、後遺症が残るほどの重傷になると100万円以上かかることもあります

犬が他の犬を噛んだらどうすればいいですか?

まず傷口を洗い、早急に動物病院に連れて行きましょう。犬が犬を噛んだ場合でも賠償責任が発生します。人と同様に相手方と話し合い、慰謝料などの支払いが必要です。

ペット保険は必要?

動物病院

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

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ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

 

【自分の犬が他人を噛んだら?対処方法や慰謝料などを解説!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・ペットを飼育している飼い主の義務
・犬が他人を噛んだ時に民事責任以外にも刑事責任を負う場合がある
・犬が他人を噛んだ時に行う対処法
について解説してきました。
きちんとしつけをしている飼い犬でも、他人を噛むなどして傷つけてしまうことがあります。その時に飼い主としてパニックにならず、冷静に対処をすることがとても大切です。
またどうして犬が他人を噛んでしまったのか、その原因をよく考え、二度と同じことが起こらないようにするのも飼い主の義務と言えるでしょう。
ペット保険比較アドバイザーではその他保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。