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【犬の誤飲】症状が出るまでの時間は何日?どんな症状が出る?

チワワの平均寿命は何歳?かかやすい病気や長生きのコツを紹介!サムネイル
犬が誤飲し症状に出るまで、誤飲した物にもよりますが多くは翌日にうんちと一緒に排泄されます。中毒性のある物であれば食後すぐに嘔吐などの症状があります。いずれにせよ注意観察が必要です。

「あっ!飲み込んじゃった!」

犬が異物を飲み込んでヒヤッとした経験はありませんか?

犬の誤飲は治療が後手に回ると犬にとっても、飼い主さんにとっても厄介なことになってしまいます。

この記事では

・犬が誤飲した時の症状と治療法
・犬が誤飲した時に症状が出るまでの時間
・犬が誤飲しやすいもの、危険な物
・犬が誤飲しないために気をつけること
について解説します。
最後までお読みいただければ、「犬の誤飲・誤食」の症状や発症するまでの時間、危険な物がわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。

 

「誤飲」とは

誤飲とは、犬や猫によく見られる事故の一つで、本来食べてはいけないものを食べてしまうことを言います。

小さくて無害なものなら翌日には便に交じって排泄されるでしょう。しかし、中毒性のもの、大きなものや紐状のもの、先と尖ったものなどは早期に対処しないと命に係ることもあるので注意が必要です。

 

犬の誤飲・誤食とは?

家庭飼育犬における誤飲発生の実態に関する分析によると犬や猫の誤飲・誤食事故は年間20万件発生していると推測されています。

犬(特に子犬)は、食べてよいものと悪い物の区別がつきません。

匂いに釣られて食べたり、遊んでいて飲み込んでしまうこともあります。

 

誤飲・誤食をしやすいのはどんな犬?

どの犬種、どの年齢層でも誤飲・誤食の危険性はあります。

年齢的に見ると、大手ペット保険会社アニコムの調査では「0歳」の子犬が圧倒的に多くなっています。

成犬では、食欲旺盛・食いしん坊・活発なワンちゃんは特に注意が必要です。

誤飲・誤食が多い犬種にはミニチュア・ダックスフンド、チワワ、トイプードル、ビーグル、パピヨンなどが挙げられることが多いですが、性格が慎重で臆病な犬は誤飲しない傾向にあります。

犬が誤飲・誤食をしたらすぐに動物病院へ相談する

犬が誤飲・誤食したときは「これくらい大丈夫」「これ、食べても大丈夫でしょう」などと自己判断をしないで動物病院に相談しましょう。

犬が異物を誤飲した場合心配なことは以下の通りです。

・食道・胃・腸の閉塞

・誤飲したもので内臓が損傷する

・成分による中毒

目の前で食べるのを見た!

飲み込んだ!

食べているかもしれない・・・。

気付いたら特に症状が出ていなくても、まず専門家に相談をしましょう。

 

【誤飲・誤食の時の報告事項】

・犬種 体重 年齢
・なにを
・いつ
・どれくらい食べたか

受診する場合はとにかく食べた物の手掛かりになるようなものを探して持参しましょう(空袋、成分の表示部分、写メなど)

正確な情報が診断の大きな手掛かりになります。

誤飲・誤食の事故はいつ発生するかわかりません。

夜間・休日診療を行っている病院を平素から探しておきましょう。かかりつけの動物病院に聞いておくこともお忘れなく。

 

【夜間・休日診療病院の探し方】

・EPARK

・夜間・救急動物病院マップ

・公益財団法人日本中毒情報センター (誤飲による中毒)応急処置の方法・受診に関するアドバイス(24時間対応)

・各都道府県の獣医師会で確認しておく

食道、胃、腸の閉塞とは?

異物を飲み込んだ場合、危険なのは食道や消化管内に詰まってしまうことです。

【食道閉塞】

詰まりやすいもの : 鳥の骨 焼き鳥の串 大きなボールやおもちゃ 慌てて飲み込んだジャーキーやガムなど

症状 : 部屋の中を歩き回る 落ち着かない 大量の涎 吐くしぐさをするが吐けない

※ 大きなものが食道に詰まると気道を圧迫して呼吸困難になる場合がある

【胃閉塞】 

胃から十二指腸への移行部(胃の幽門部)は狭くなっており、出口がふさがれてしまうと次のような症状が出る

症状:激しい嘔吐 胃部膨満 黒色便 吐血 腎機能障害

尖ったものが胃に穴を開け、肺や肝臓を損傷する危険性あり

【腸閉塞】

初期症状 : 嘔吐 腹痛 便秘

進行すると腸管の壊死・腹膜炎・敗血症などを併発し、死に至ることもある。

線状異物(糸、ひも、ストッキングなど)は致死率が高い

 

動物病院での処置と治療費の例

誤飲・誤食の場合、動物病院で「何時・何を・どれくらい食べたか」冷静に、正確に伝えられるように事前にメモなどにまとめておくとよいでしょう。

【動物病院での検査・処置】 犬の状況を踏まえて必要な検査・処置が行われます。

検査:血液検査・エコー・レントゲン 内視鏡検査 など

処置:催吐処置・内視鏡による摘出・  開腹手術・胃洗浄・ 点滴・活性炭などの吸着剤処方など

 

① 催吐処置(異物が胃の中にある場合)

・使用薬剤 : トラネキサム酸(トランサミン)が主流
・投与方法 : 静脈注射
・効果   : 10分以内に80%は嘔吐
・対応時間 : 誤飲後なるべく早く! 1時間以内(物により胃に留まっている時間は異なる)
・NG    : 大きなもの(吐き出す際に食道に詰まる) 尖ったもの・鋭利な物
その他、3%過酸化水素(オキシドール)を1~2ml/㎏をスポイドなどを使用して飲ませる方法があります。オキシドールが胃酸に反応して多量に酸素ガスが発生し、それに誘発されて嘔吐します。刺激が強く粘膜にダメージを与えるのが欠点です。

② 内視鏡による摘出

全身麻酔下で、胃の中にあるものを内視鏡を使って取り出します。大きなものは開腹手術を行います。

③ 開腹手術

内視鏡でも取り出せないもの、すでに腸に移動しているものは開腹手術を行います。

治療費のめやす

急いで動物病院に駆け込んだとき、やはり治療費のことが気になるでしょう。

ここでざっくりとした治療費をご紹介します。動物病院の治療費は地域や動物病院によって大きく異なるので参考程度に見てください。

・催吐処置 数千円(5000円前後~)

・内視鏡による摘出 数万円(5万円前後~)

・開腹手術 10万円前後(12~15万円)~

誤飲事故はいつ起こるかわかりません。夜間や休日の救急病院での対応になると倍くらいの費用がかかる場合が多いようです。

 

犬が誤飲・誤食するとどんな症状が出る?症状が出るまでの時間は?

誤飲・誤食は無症状のことも多いのですが、無症状は「大丈夫」ということにはつながりません。

症状は出なくても便に誤物が排せつされるまでは安心できないので注意深く観察しましょう。出てこない場合は念のため動物病院で相談しましょう。

また、誤飲・誤食をしていることに気づかないこともあるでしょう。吐いているけれど原因がわからない場合、以下のような症状はないかチェックしてみましょう。

 

誤飲・誤食が疑われる症状

【誤飲・誤食でよく見られる症状】

・嘔吐
・下痢
・流延
・食欲不振
・元気消失
・落ち着かない
異物を誤飲した場合中毒性物質で消化管の通過障害でも共通する症状です。ほかの疾患でもよく見られる症状です。
【中毒の場合】 誤飲した物によって症状・症状の出る時間は異なりますが、比較的早い段階(数分から数時間以内)に重篤な症状が出ることがあります。
・神経症状(意識障害・痙攣 震え など)
・呼吸器症状(呼吸が早くなる・息苦しそう など)
・消化器症状(潰瘍・出血など)
・循環器症状(血圧・不整脈・頻脈など)
【消化管閉塞の場合】
・進行すると徐々に痛みが強くなる 痛みのための震え
・嘔吐が激しくなる
・呼吸が荒くなる
・便秘
など

症状が出るまでの時間は?

犬の場合、食べた物がうんちで出る時間はどれくらいでしょうか。

 

【食べ物が排泄されるまでの時間】

食べたものは口→喉→食道→胃→小腸(十二指腸・空腸・回腸)→大腸(盲腸・結腸)→肛門を通り排泄されます。

多くは翌日には排泄されます。

・口にしたものは4~5秒で胃に到達
・胃の中に停滞する時間は約30分~2時間
・その後小腸での消化に1時間
・大腸に送り込まれゆっくりと水分やミネラル分を吸収。
12時間から48時間で排泄される。

 

【誤飲・誤食の症状が出るまでの時間】~食べたものやその後の経過が一定していないのではっきりとはしていない

中毒性のあるもの : 多くは食後間もなく嘔吐する
嘔吐しない場合・体内に残っている場合は早いもので数分、遅くても数時間。希に数日後。
食道や消化管の閉塞の場合
食道閉塞 : 数分~数十分
胃の出口(幽門部)の閉塞 : 水分、食物、胃液などの通過障害 2~3時間後に嘔吐などの症状
腸閉塞 : 早くても2~3時間 さらに奥に入った場合4~5時間 完全に詰まってしまうのは2~3日後が多い
※腸閉塞の場合、まえぶれもなく重篤な症状が出ることはありません。嘔吐や腹痛の症状がだんだん強くなっていきます。
放置しておくと腸が壊死して腹膜炎や敗血症を起こして死亡することもあるので、早期の対応が必要です。

 

犬が誤飲・誤食しやすい物は?

私たちの身近にあって、犬が誤飲・誤食しやすいものはどんなものでしょうか。またどのような健康被害がでるのでしょうか。

 

犬にとって中毒性のある食べ物や異物

犬にとって害のある物はかなり多く私たちの想像も及ばないものもあります。ここでは犬にとって中毒成分を含む身近にあるいくつかを紹介します。

いずれも中毒を起こすか否かは個体差があり、少量でも強く反応する場合と、大量でも症状の出ないことがあります。

【玉ネギ】ネギ類全般 ネギ ニラ ニンニクなど

・有害物質:アリルプロピルジスルファイド
・作用  :有害物質が赤血球の膜を酸化させるため溶血
・症状  :貧血 食欲不振 元気消失 頻呼吸 血尿
・中毒量 :15~30g/㎏ 小型犬なら玉ねぎ半玉 乾燥・加熱調理をしたものも危険
発症時間:数時間~数日後 3~4日は様子観察必要

【チョコレート・カフェイン】

・有害物質:テオブロミン・カフェイン(チョコレートの苦み成分)
・作用  :犬は成分の代謝速度が遅く、体内に長く残るため中毒症状を呈する
・症状  :嘔吐 下痢 多飲 その後 多尿 興奮 振戦 頻脈 不整脈 昏睡など
・中毒量 :致死量は100~200㎎/㎏(5キロ小型犬の場合ブラックチョコなら105g ミルクチョコなら222g)
・中毒症状はブラックチョコ19g ミルクチョコ44g)高カカオチョコは要注意
・発症時間:2~12時間 24時間は要注意

【キシリトール】人工甘味料・虫歯原因菌の力を弱めるので歯磨き剤にも使用されている

・有害物質:キシリトール
・作用  :犬がキシリトールを接種すると急速にインスリン分泌が促進される
・症状  :低血糖・肝臓障害(活動低下 嘔吐 下痢 黄疸など)
・中毒量 :100㎎/㎏で低血糖 500㎎/㎏ 急性肝不全 といわれている
発症時間:早ければ30分~1時間で低血糖の症状 数時間~2日以内 肝臓障害

【不凍液・保冷剤】(特に冷凍しても柔らかいタイプの保冷剤に注意)

・有害物質:エチレングリコール
・作用  :摂取すると腸管で急速に吸収され症状が出る。甘いので犬が好む味。
・症状  :30分~12時間(神経症状)→12~24時間(呼吸器・循環器症状)→24~72時間(急性重症腎障害)
・中毒量 :致死量 3キロ小型犬60g 30gで中毒症状
・発症時間:初期症状は30分~12時間で 神経症状(ふらつき 立てない など)

【タバコ】ニコチン中毒

・有害物質:ニコチン
・作用  :脳神経に作用
・症状  :急性胃腸障害(嘔吐・下痢など) 神経症状(興奮 痙攣 意識消失など)
・中毒量 :1㎎/㎏ 重症化 10㎎/㎏で死的とも言われているがはっきりとはわかっていない。
・タバコ1本9~30㎎のニコチン 吸い殻でも5~7㎎
・発症時間:すぐに嘔吐、下痢、流延などの症状がでる。

【人間の薬】人間の薬も犬が誤飲・誤食する危険性のあるものの一つです。犬用の薬も8割は人用の薬を使用しています。

しかし、犬が服用すると危険な薬もあります。特に身近で注意したいのが解熱鎮痛剤や風邪薬です。

非ステロイド系消炎鎮痛剤 ~ 嘔吐・下痢・腹痛・血が止まらない

・イブプロフェン(イブ など)
・アスピリン(バッファリン など)
・ロキソプロフェン(ロキソニン など)
・アセトアミノフェン ~ むくみ・肝臓への影響(PL顆粒 エスタックゴールド など)

ご家族が病院で処方されている薬はさらに厳重な管理が必要です。薬の誤飲は死に至ることもあります。

 

以下、犬が異物を誤飲するとどうなるのか、わかりやすく治療例を紹介しているブログ記事があるのでぜひご覧ください。

 

犬や子どものおもちゃ、小さなボール(スーパーボールなど)など

これらは最も一般的な誤飲・誤食の対象となるものです。噛んで遊んでいるうちについうっかり飲み込んでしまいます。

犬のおもちゃやガムなど、口に入らない大きめのものを使用しましょう。

小さなものなら便と一緒に排泄されるのですが、思わぬ大きさのものを飲み込んでしまうことがあるので注意が必要です。

また口にしているものを飼い主さんが取ろうとすると飲み込んでしまうことがよくあります。犬にとって飼い主さんと物を取り合うのは遊びの一環、取り上げられまいと飲み込んでしまうケースです。

フレンチブルドッグのカミュ君、スーパーボールの誤飲例です。

 

骨や竹串(とくに焼き鳥の串)、アイスの棒、爪楊枝、ヘアピン、ネジ、クギ、画鋲、マチ針、薬のアルミ包装シート

先の尖る危険性のあるものは要注意です。木や竹串など先がとがっているものは小さくても消化管を傷つけやすく思わぬ状況に陥ることが多々あります。

6歳 きららちゃんの場合;サバの骨が喉に刺さったケース

フレンチブルドッグ小春ちゃん(9.3キロ)の場合、おやつとして与えていた仔牛のあばら骨(10㎝)を飲み込みました。

 

ティッシュ、布、コットン・綿、ひも、ビニール

犬は実にさまざまなものを口にします。布やティッシュなどの紙類も大きさや量によっては消化管に詰まりやすいものの一つです。

また犬の異物誤飲で最も死亡率の高いのが「線状異物」と呼ばれる紐状のものです。

チワワのセナ君7歳:歯石取り用に齧っていたロープを飲み込んでしまった例

すでに紐上のものがお尻から出ている場合です。線状異物は腸の中で移動する際に常に腸壁に擦れているため腸管を傷つけてしまいます

また異物の一部がどこかに引っかかっていると、腸が引っ張られてアコーディオンカーテン上に折りたたまれて腸閉塞をおこします。

お尻か何かひも状のものが出ている場合、決して引っ張らないでください。腸を縛ることにもなりかねません。

 

散歩中に石を拾い食い

砂利や石を口にするワンちゃんも珍しくないようです。小さなものや少しであれば自然に便と一緒に排泄されることもあります。少量であれば様子観察ということもあるでしょう

パグのレオ君(7歳 7.5キロ)は散歩中によく石を拾い食いをするそうです。たまたま撮ったレントゲン写真で気づいたとのこと。

大小28個の石が腸管胃詰まっていました。大きいものは3センチくらいです。

誤飲・誤食をする犬は何度も同じことを繰り返す傾向にあるようです。注意しましょう。

 

乾燥剤、保冷剤、ボタン電池

乾燥剤の中にもいくつかの種類がありますが、注意すべきは「海苔」や「おせんべい」の袋の中に入っている生石灰(酸化カルシウム)です。

濡れると発熱するので消化管がやけどをすることもあります。その他成分は無害であっても包装材が腸閉塞を起こす危険性もあります。

保冷剤(エチレングリコール)はとても危険な物質なので特に注意しましょう。夏の保冷対策として使用しがちですが、管理には十分注意しましょう。

電池類(ボタン電池)は小さくて飲み込みやすく、アルカリ電池は消化器の潰瘍や神経症状を起こすことがあります。

 

洗剤、ゴキブリ駆除剤、殺鼠剤など

殺虫剤や農薬、洗剤などにも注意しましょう。市販のゴキブリ駆除剤は含有量が微量であり、硬いカバーに覆われており、また強い苦み成分も配合してあるのですが、丸のみをしてしまうと大変です。

お庭にナメクジ駆除剤を置いている場合、成分のメタアルデヒドは少量でも呼吸障害や神経障害などの症状を呈します。

甘い香りがするので誤飲する可能性があります。犬の生活空間にこのようなものを置かないようにしましょう。

 

観葉植物や花

ご家庭で花を飾ったり、栽培されている方も多いと思います。鉢植えの花をひっくり返して悪戯をされないように気をつけましょう。犬にとって有害な植物をご紹介します。意外と知られていないのではないでしょうか。

チューリップ・朝顔・キキョウ・クリスマスローズ・シクラメン・沈丁花・スイセン・パンジー・ポインセチア・ユリ・シャクナゲ・ソテツ・藤・ポトス・アジサイ など

※ ユリは食べると急性腎不全を起こすこともあるので特に注意が必要です。

 

いかがだったでしょうか。犬にとって危険な物は身の回りにたくさんあります。

大手ペット保険会社の行った「犬の異物誤飲に関するアンケート」によると請求例の数から見ると

1.プラスチック

2.人間の薬

3・チョコレート

が、多いという結果でした。

 

愛犬が誤飲・誤食した時にはどう対処する?

では、実際に愛犬が誤飲する現場を見たら、どうすればよいのでしょうか?

 

小さなものであれば、うんちが出るか見守る

うんちと一緒に出るかどうかは誤飲した物やその大きさによって異なります。3~4日は注意深く観察しましょう。

自己判断をしないで、一度動物病院で相談することをお勧めします。

 

無理矢理吐かせるのはNG

「知恵袋」などで検索すると、オキシドールの使用や食塩水を飲ませるなどの情報が目に入ります。

しかし、聞きかじりの情報でこれらの処置を行うのは危険です。大きいものであれば嘔吐するとき、食道に詰まってしまうことも考えられます。

実施するのなら、事前に専門家の指導をきちんと受けておきましょう。

犬の誤飲・誤食を予防するためにできることは?

犬が誤飲・誤食を起こした時の飼い主さんの言い分を見てみましょう

・ちょっと目を離したすきに・・・。

・うちの子は変なものを食べるはずがない

・取ろうとしたら飲み込んでしまった

・留守の間に

・散歩中に

・まさかこんなものを食べるなんて

・ちゃんとしまっておいたのに

・これって食べたらいけないの

・子供が落としたものを食べてしまって

などなど。

一つ一つの言い分にうなずける部分もあります。

しかし、飼い主さんの注意や気配りで誤飲事故の多くは防げるものなのです。

 

犬が口にしてしまいそうな物を、手の届くところに置かないようにする

環境整備の徹底を!

犬の居住空間に危険なものは置かないようにしましょう。そして、散らかさない、使ったもの・脱いだものは元に戻すことを忘れずに!

ほつれた物を引っ張るのは犬は大好きです。カーペットのほつれなど無いように注意しましょう。

 

フタ付きゴミ箱を使う

犬にとって興味をそそるごみ箱は蓋つきのものを使用!

ひっくり返っても大丈夫なようにきちんと留められるものに。立ち上がってごそごそしているとひっくり返ってしまう場合もあります。

 

サークルに入れる

目の届かないとき、忙しいときなど犬はサークルで休憩時間です。ストレスをためこまないように、あとしっかり遊んであげましょう。

 

ひとり遊びをさせない

何かひとりで遊んでいる、と思ったらソックスをかじっていたなどということもあります。部屋に物が散らばっている時の一人遊びは厳禁です。

 

飼い主のコマンドでくわえた物を離すトレーニングをしておく

犬が咥えているものを取り上げようとすると取られまいと飲み込んでしまうことがあります。犬にとっては遊びの一環なのです。

こんな時は冷静を装って「ちょうだい」といって渡してもらえるトレーニングをしておきましょう。

渡したら何かいいことがある、ほめてもらえる、ご褒美がある、という経験の積み重ねをするトレーニングしておくと有効です。

決して慌てないで、いつも通り「ちょうだい」で、渡してもらうのがベスト。

 

犬がストレスを感じていないか生活を見直す

犬にとって飼い主さんに構ってもらえないことは大きなストレスです。さみしさを紛らすために物をかじったりする機会がふえてきます。

犬が楽しくストレなく暮らせるよう配慮しましょう。

とくに行楽シーズンやお出かけ時は犬の誤飲・誤食に注意!

行楽シーズンに外に連れ出すときは特に注意が必要です。人が多い場所ではごみが散乱しやすく、犬が興味を持つものもたくさんあります。

拾い食いの絶好のチャンスです。

BBQやお客さんの来るときも要注意です。お客さんが、ついつい骨付きの肉を犬に与えてしまうこともあります。

飼い主さんが常にワンちゃんの行動を観察できない場合、連れ出さないのが賢明でしょう。

 

 

犬の誤飲の治療費はペット保険で補償される?

犬の誤飲の治療費は基本的にほとんどのペット保険で補償されます。しかし必ず保険約款や重要事項説明書は確認するようにしましょう。

誤飲による治療費だけを考えると、「手術・入院に特化したプラン」でもそこまで問題はありません。

しかし、日常使いができるという点や、心理的にも動物病院に行きやすくなるという点で「通院・入院・手術を補償するフルカバー型のペット保険」をおすすめしています。

誤飲の手術費用は平均値で約13万円、高い場合20万円近くかかることもあるため、フルカバー型のペット保険の中でも、誤飲が心配な方は、一回当たりの手術の補償限度額に注目することをおすすめします。

犬の誤飲におすすめのペット保険は?

アニコム(ふぁみりぃ)
2年目以降のご契約継続について
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書保険約款もご確認ください
PS保険
PS保険のロゴ

罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。

引用:PS保険
引用:よくあるご質問

※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書・保険約款もご確認ください

楽天ペット保険やPS保険の補償内容や口コミ、デメリットについては下記の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう

ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。

そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。

また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。

また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。

「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。

補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。

高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。

よくある質問

犬がプラスチックのおもちゃを食べてしまいました。うんちに出るまで何日くらいかかりますか?

食べた物によるので一概にはいえません。小さくて安全なものなら次の日には出てくると思います。念のため、動物病院に連絡して相談しましょう。また出てくるかどうか、便を観察しましょう。

異物を誤飲して腸閉塞になった場合、どれくらいで症状が出てくるでしょうか?

胃の出口や十二指腸あたりが閉塞した場合、早ければ2~3時間くらいで嘔吐する場合があります。奥に進むほど症状のでる時間は遅くなりますが、完全に閉塞して症状がでるのは2~3日後が多いようです。腸閉塞は徐々に症状が出てきます。症状が出た場合は早めに動物病院を受診しましょう。対処が遅れると腸が壊死や穿孔をして腹膜炎を併発したり、敗血症になって命を落とすことにもなりかねません。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

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従来の比較表だけではわかりづらいペット保険の補償内容の範囲や充実度を踏まえたうえで、保険の募集人資格 を持った、ペット保険のプロが提案させていただきます。

 

【犬の誤飲・誤食】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬が誤飲・誤食するとどんな症状がでるか
・犬が誤飲・誤食するとどれくらいの時間で症状がでるか
・犬が誤飲・誤食しやすいものと対策
について解説してきました。
犬は実にさまざまなものを飲み込んでしまいます。中には命に係るようなものもあります。
飼い主さんの配慮でかなりの誤飲事故は防げるので注意を払いましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。