ペット保険の免責とは?あり・なし各々のメリット・デメリットを紹介
2023年8月24日
この記事では
・免責なしで保険料が安いペット保険
・免責あり/免責なしのメリット・デメリット
・ペット保険の必要性
・ペット保険の支払い事例
ペット保険の「免責」とは
ペット保険の「免責」とは、ペット保険会社が保険金を支払わなくていい状態のことです。
ペット保険によっては、「免責期間」や「免責金額」を設けているところがあります。
「免責期間」とは保険契約後でも指定された期間は補償されない期間のことで、「免責金額」とは発生した治療費にたいして契約者が必ず支払う金額のことです。
- 免責金額とは
- 実際に病気や怪我で治療費が発生した場合に、契約者が必ず支払う最低限の金額になります。
免責金額は実質的に補償の対象外の金額を指します。免責金額が設定されていると、受け取れる保険金にも差が生じます。【例】
治療費:1万円
補償割合:70%
免責金額:3000円
受け取れる保険金:(10000円-3000円)×70%=4900円
自己負担額:5100円つまり、この場合ですと補償割合が70%であっても自己負担額は50%を越えます。
「一回の支払いは大したことはないが、何回も通院をしなければならない慢性疾患等の治療」では免責金額が飼い主の大きな負担になる場合があります。
免責なしで保険料が安いペット保険はどこ?口コミ・評判も紹介!
免責期間や免責金額を設けていないペット保険は下記の通りです。
・アニコム損保
・SBIいきいき少短
・FPC
・PS保険
・アクサダイレクト
・SBIプリズム少短
・au損保
・楽天損害保険
・リトルファミリー少額短期保険
・いぬとねこの保険(日本ペット少額短期保険)
ペット保険 | プラン | 保険料 | 良い口コミ | 悪い口コミ |
FPC | フリーペットほけん 50%補償プラン | 1,590円 | 少額の治療費でも免責なく支払いがある。 年齢による値上げの幅が小さい。 | 保険請求するときに、少し手間がかかるので面倒。 |
PS保険 | 50%補償プラン | 1,430円 | 保険料が安いので不安だったが、非常にスムーズに保険金が受け取れ安心した。 | 加入してから発病した病気に関して、一生で受け取りできる給付金回数が少ない。 |
口コミ引用:オリコン顧客満足度ランキング
PS保険については下記の記事でも解説していますので、ご検討されている方はぜひ参考にしてください。
ペット保険の必要性とは?実際の支払い事例も紹介!
ペットを飼う人が増えてきた現代では、ペット保険の加入数も年々増加しています。
アニコムグループが行った調査によると、ペット保険の加入率は2016年から7.7~16.4%の推移で年々上昇しており、今後も増加していくと考えられます。
参考:アニコムグループ「中期経営計画2022-2024」
しかし、ペット保険の加入率が増えていく一方で、中には「ペット保険に入って後悔した」という人も少なからずいます。
ペット保険は本当に必要なのでしょうか?
ここでは、ペット保険の必要性や支払い事例を紹介します。
ペット保険はどうして必要?ペット保険の必要性を詳しく解説!
私たち人間はケガや病気をしても、治療費の一部を公的機関が負担してくれますが、ペットの場合は自分で保険に加入しない限り、治療費は全額飼い主負担となります。
公的な医療保険制度のないペットは治療費がかなり高く、1回の診察で1万円以上かかることも珍しくありません。
愛犬のお腹の調子が悪いので動物病院に連れて行ったところ、血液検査やエコーをしてお会計が15,000円ほどになった、なんてことも往々にしてあります。
しかし、ペット保険に加入していれば治療費の50~100%を保険会社が負担してくれるため、自己負担額が少なくて済みます。
また、ペット保険が活躍するのは医療費だけではありません。
ペットが他人や他人の所有物(家具やペット)を傷つけてしまった場合も、損害賠償責任に対応したペット保険であれば補償してくれます。
ペット保険は万が一のときのために、入っておくと安心できる商品です。
ペット保険はいつ使える?実際の支払い事例を紹介!
ここでは、ペット保険が使えるケースと実際の支払い事例を紹介します。
ペット保険が使用できるケース
ペット保険が使用できるケースを下記にまとめました。
・ペットが他人の所有物を傷つけてしまったとき
・ペットが死んでしまって火葬が必要になったとき
保険の支払い事例
マンチカン4歳・膀胱結石のため通院4日と手術+入院3日間 | |
通院費 | 43,000円 |
手術 | 110,000円 |
入院3日間 | 75,000円 |
合計 | 228,000円 |
自己負担額 | 143,000円 |
50%補償といっても、治療費の半分の114,000円を丸々補償してくれるわけではありません。
上記の猫ちゃんは血尿が出ていたため深夜に動物病院を受診したところ、膀胱結石と診断されました。検査時にはフィラリアの検査も行っています。
時間外診療費やフィラリア検査費用、入院中の処方食などは補償の対象外となるため、実際は半額の114,000円よりも少し高い153,000円が自己負担額となります。
ペット保険の免責・免責金額とは?免責なしについても解説!
冒頭でペット保険の免責について紹介しましたが、ここではより詳しく免責について紹介します。
ペット保険における免責とは?意味を詳しく解説!
ペット保険における免責は、保険会社が保険金を支払わなくてOKな状態のことです。
免責について理解しておかないと、いざという時に保険金が支払われない事態になりかねないため注意しましょう。
ペット保険における免責金額とは?設定するメリットとは
ペット保険会社によっては、「免責金額」を設定しているところもあります。
免責金額とは、治療費に対して契約者が支払う金額のことです。
例えば免責金額が5,000円に設定されている補償割合70%のペット保険に加入していて、治療費が20,000円だった場合は、補償割合の70%の14,000円が支払われるケースと、診療費から免責金額分を引いた15,000円から補償割合の70%である10,500円が支払われるケースがあります。
免責金額が設定されているペット保険は、免責なしのペット保険よりも保険料が安いのが最大のメリットです。
免責あり・免責なしのメリット・デメリットをそれぞれ解説!
ここでは、免責あり・なしのペット保険についてそれぞれメリット・デメリットを解説します。
免責なし保険のメリット
免責なしのペット保険は、気軽に動物病院を受診できるのがメリットと言えます。
免責金額が設定されているとちょっとしたことで受診しにくく、治療費が免責金額に届かない場合は全額負担となってしまうからです。
犬も猫も、病気は早期発見・早期治療が基本です。
病気を早く見つけるには、飼い主がちょっとした異変に気づき、すぐに動物病院へ連れて行ってあげなくてはいけません。しかし、免責金額が設けられていると金銭的に何度も動物病院へ行きにくい…という人もいるでしょう。
ペットの不調時、気軽に動物病院へ連れていきたい人は免責なしのペット保険に入るのがおすすめです。
免責なし保険のデメリット
免責なしのペット保険は、免責ありのペット保険よりも保険料が高いのがデメリットです。
しかし、デメリットは保険料が高いことくらいなので、元々保険料の安い免責なしのペット保険を選ぶといいでしょう。
免責になる理由には何がある?
下記に、免責になる理由一覧をまとめました。
・検査費用
・健康診断
・予防接種により予防できる病気
・肛門絞りや爪切り、歯石の除去、シャンプーやトリミングなどのケア
・漢方での処置
・リバヒリ
・入院食
・サプリメントの処方
・先天性の病気
・悪性腫瘍
・膝蓋骨脱臼
・過失によるもの
・故意によるもの
・自然災害によるもの
・安楽死
免責事項はペット保険によってさまざまなので、事前に重要事項説明書で内容をよく確認しましょう。
よくある質問
ペット保険の免責事由は、どこで確認できますか?
免責なしのペット保険に入ったのに、加入後すぐに病気にかかったとき保険金が支払われませんでした。どうしてですか?
いざという時に困らないようにも、ペット保険に加入する前に公式HPや重要事項説明書をよく確認し、免責事項を把握しておきましょう。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
ペット保険比較アドバイザーでは公式LINEでの「ペット保険の適正診断」「保険相談サービス」を開始いたしました。
従来の比較表だけではわかりづらいペット保険の補償内容の範囲や充実度を踏まえたうえで、保険の募集人資格 を持った、ペット保険のプロが提案させていただきます。
【ペット保険の免責】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・免責なしで保険料が安いペット保険
・免責あり/免責なしのメリット・デメリット
・ペット保険の必要性
・ペット保険の支払い事例