肥満細胞腫は猫に多い?手術費用や皮膚型・内蔵型、症状等も解説!
肥満細胞腫は猫に多くみられ、手術費用は約10~20万円必要です。皮膚型は約60%が良性ですが内蔵型は約90%が悪性です。自然治癒は考えにくく、手術で取り除くことが必要な病気です。
この記事では
・猫の肥満細胞腫の治療方法や治療費
「肥満細胞と脂肪細胞の違い」とは
肥満細胞と脂肪細胞の違いは
・「脂肪細胞」 脂肪を蓄える
です。
肥満細胞は「肥満」という名がついていますが、肥満とは何の関係もありません。顕微鏡で見ると細胞が膨らみ太って見えるため、「肥満細胞」といわれています。
一方肥満と大きくかかわりがあるのが「脂肪細胞」です。肥満か痩せているかは、脂肪細胞の脂肪の含蓄量によって決まります。
猫の肥満細胞腫とは?
猫の肥満細胞腫とは
肥満細胞腫は悪性腫瘍の一種で
- 皮膚型肥満細胞腫
- 内蔵型肥満細胞腫
があります。
内蔵型肥満細胞腫は転移しているケースが多く、一般的に予後は悪いと言われています。
皮膚に発生する悪性腫瘍としては皮膚型肥満細胞腫の他にも
- 扁平上皮癌
- メラノーマ
- 皮膚型リンパ腫や血管肉腫
- 線維肉腫
などがあり、皮膚型肥満細胞腫と間違わないように注意が必要です。
猫の肥満細胞とは?
肥満細胞は「マスト細胞」とも呼ばれ
です。肥満細胞の表面にIgE(免疫グロブリン)と呼ばれる免疫に関与するタンパク質が付着し、アレルゲンと反応してアレルギー反応を引き起こします。
アレルギーの原因となる厄介な細胞のように思われますが、肥満細胞の働きにより花粉などの異物を鼻水や涙で排出して身体を守ってくれている重要な細胞です。
猫の肥満細胞腫の原因
猫の肥満細胞腫は原因がはっきりと解明されていません。
肥満細胞腫が多くみられるのは
・高齢猫
といわれています。
原因のひとつとして、細胞の複製や分裂に関係している「KIT」というタンパク質の遺伝子変異があります。
遺伝的に遺伝子変異が引き継がれると考えられ、かかりやすい種類には
- シャム
- バーミーズ
- メインクーン
- ラグドール
- ロシアンブルー
があげられます。
これらの猫種は若いうちから皮膚型肥満細胞腫を発症しやすいといわれています。
また内蔵型肥満細胞腫については、10歳を超える高齢猫がかかりやすくなります。
特定の猫種や高齢猫がかかりやすい統計があるものの肥満型細胞腫は原因が解明されていないため、すべての猫に注意が必要な疾患であることがわかります。
猫の肥満細胞腫の種類
猫に発症する肥満細胞腫には2種類あります。
- 皮膚型肥満細胞腫
- 内蔵型肥満細胞腫
肥満型細胞腫などのような腫瘍には「良性」と「悪性」に分けられます。悪性の場合だと最悪死に至るため、早期の発見で早めに治療を始めることが重要です。
皮膚型肥満細胞腫の特徴
皮膚型肥満細胞腫は肥満細胞腫の中で特に多くみられる腫瘍です。
ただし比較的良性のものが多く、
・悪性 約20~30%
です。
痛みやかゆみもなく脱毛を伴うため、皮膚病と間違われることが多くあります。
内蔵型肥満細胞腫の特徴
内蔵型肥満細胞腫は
内蔵型肥満種では早期発見・早期治療が完治のカギです。
猫の肥満細胞腫の症状
猫の肥満細胞腫の症状は、発生した場所によって違います。
「皮膚型」と「内蔵型」それぞれ解説します。
皮膚型肥満細胞腫の場合
皮膚型肥満細胞腫の症状は
が現れます。
主に顔や耳など頭頸部に発生し
- 体幹
- 四肢
- 大腿
- 尾の背側
にも多くみられます。ほかにも口や目の上、首にも現れるケースもあるため、体全体で注意が必要です。
症状は一つだけだったり、複数みられたりと様々です。多くは赤く盛り上がっていますが、中には炎症がある皮膚炎に見えることもあります。
また皮膚型の18%で脾臓にも肥満細胞種が見られたという報告があるため、イボやしこりがみられたら独自で判断せず獣医師に診てもらいましょう。
内臓型肥満細胞腫の場合
内蔵型肥満細胞腫では
・体重減少
・下痢・嘔吐
・血便
・お腹が大きくなる
などの症状が見られます。腫瘍が転移して広範囲になると、胸水や貧血がみられることもあります。
内臓型肥満細胞腫は「脾臓型」とも呼ばれ
- 脾臓
- 肝臓
- リンパ節
- 骨髄
などに発生します。
一方小腸か大腸にできるものを「消化器型肥満細胞腫」といいます。「消化器型」は小腸に発生するケースが主で、腸管腫瘍の中でも3番目に多い腫瘍です。
内臓型肥満細胞腫はしこりができるものは少なく、脾臓全体が腫れます。症状が現れないケースも多く、発見が遅れがちな疾患です。
進行して肝臓や腹腔内リンパ節への転移を起こしたり、骨髄に転移して血液中にも肥満細胞が見られると予後は悪くなります。
猫の肥満細胞腫の検査
猫の肥満細胞腫の検査には
- 細胞診
- 生体検査・組織検査
- 血液検査・腫瘍マーカー検査
- 画像検査
が行われます。
それぞれの結果で肥満細胞腫と断定されます。
細胞診
細胞診とは
細胞診では、麻酔を使用しないか局部麻酔で針を刺して細胞を採取します。体の負担は少ないものの針の部分が小さいため、腫瘍細胞を採取できないケースも少なくありません。
そのため確実とは言えない方法です。
生体検査、組織検査
組織検査(生体検査)では、手術などで広範囲に採取された組織を顕微鏡で詳しく調べます。
細胞異型に加え構造異常の情報も調べられるので、組織検査は細胞診に比べて診断率が高いのが特徴です。
そのため
ことがあります。
血液検査・腫瘍マーカー検査
腫瘍マーカー検査とは
また血液検査は悪性腫瘍の診断のためではなく、術前や抗がん剤など、治療のための全身状態チェックに用いられます。
画像検査
画像診断は腫瘍の早期発見に有効な検査方法です。
画像検査には
- レントゲン
- 超音波(エコー)
- CT
などがあります。
これらの検査は
・他の臓器への転移がないか
・治療の効果を判定
・治療後の再発がないかを確認
など、様々な目的で行われます。
猫の肥満細胞腫の治療方法や治療費は?
猫の肥満細胞腫の治療方法には3つあります。
- 手術
- 抗がん剤
- 放射線治療
肥満細胞腫は手術で取り除くことが一番有効な方法です。手術ができない場合には抗がん剤や放射線でメスを使わない治療になります。
治療法①手術と治療費
猫が肥満細胞腫にかかって最初に検討される治療方法が外科的な摘出手術です。
摘出手術では
します。
取り除かれた腫瘍は見た目だけでは腫瘍が良性か悪性か判断するのは難しいです。そのため病理組織検査で調べ、検査結果により確定診断となります。
治療費
肥満細胞腫の手術費用は動物病院によって違いがあるものの、
・内蔵型 およそ20万円以上
だと考えらえます。
皮膚型であれば開腹と長期入院がないため、その分安価になります。一方内蔵型の場合は開腹と長期の入院が必要なため高額になりがちです。
治療法②抗がん剤治療と治療費
動物における抗がん剤治療は、『完治を目指すというよりも、生活の質を維持すること』を目的に行われます。
肥満細胞腫での抗がん剤治療も
・手術できない場所に腫瘍がある場合
・麻酔がかけられない場合
など、手術ができないケースでの使用となります。
一方で猫の肥満細胞腫において抗がん剤などの化学療法の効果は証明されておらず、抗がん剤治療を積極的に行わない獣医師も少なくありません。
さらに抗がん剤には
- 食欲不振
- 下痢
- 嘔吐
などの副作用があり、くわえて費用も高額になります。
副作用を抑える薬を使用しながら抗がん剤治療を行いますが、愛猫にとって有効な治療法なのか、獣医師と相談しながら決めることが重要です。
治療費
抗がん剤治療の費用は
- 副作用を抑える薬
- 検査費用
などが必要です。
症状によって抗がん剤の治療回数は変わってきますが、
と考えておきましょう。
そのため抗がん剤治療の費用は高額になります。
治療法③放射線治療と治療費
放射線治療は大学病院など
です。
放射線治療に対応した病院は少なく治療のため遠方へ出かけなくてはならないケースも多くあり、猫には大きなストレスとなります。
ほかにも
- 放射線治療は麻酔が必要
- 1週間に何度も足を運ばなければいけない
- 費用が高額になる
など、猫にとっても飼い主さんにとっても負担が大きい治療方法です。
ただし抗がん剤治療よりも腫瘍細胞の殺滅効果がかなり高いとされており、その効果は期待できます。
メリットとデメリットを比較し、愛猫にとって放射線治療がプラスになるのかを良く考えて決断しなければいけません。
治療費
放射線治療の1回の費用は目安としておよそ3~8万円程度です。
それを1週間に3~5回、4週間ほど続ける(合計12~60回の照射)と
になります。
費用はかなり高額になりますが正しい治療で腫瘍の成長を遅らせることは可能です。料金や愛猫に合った治療法なのかなど、獣医師としっかり話し合ったうえでの決断が重要です。
その他
これらの治療の他に
- 手術で取り切れない時
- 腫瘍切除不能な時
などでは、ステロイドを使用した内科療法を行います。
ステロイド剤は病気に応じて用量を調節して使用することにより、抗炎症作用や免疫抑制作用が期待できます。
ステロイドといえば副作用が注目されていますが、副作用よりも効果が高い場合には積極的にすすめられる治療方法です。
猫の肥満細胞腫を放置するとどうなる?
猫の肥満細胞腫を放置すると
- 腹水
- 虚脱
猫の肥満細胞腫の予防法
猫の肥満細胞腫は原因がはっきりしていないため、明確な予防方法はありません。ただし手術で切除できれば完治ができるため、転移する前の早期発見と早めの治療が有効です。
このことから
- レントゲン
- 超音波
・ストレスを与えない
・十分な運動
など配慮して、肥満細胞腫に負けない体づくりを心がけましょう。
猫の肥満細胞腫の予後改善方法
猫の肥満細胞腫の予後を改善するためには
皮膚型の場合
猫の肥満細胞腫皮膚型の場合、腫瘍を手術で取り除ければ完治が見込まれます。
そのため皮膚型の術後の予後は
でしょう。
ただし内臓に転移している場合もあるため、脾臓や小腸に異常がないか検査でしっかり確認しておかなければいけません。
内蔵型の場合
内蔵型では脾臓の摘出で延命効果が期待できます。
一方小腸に腫瘍がみられる「消化器型」ではリンパ節や肝臓への転移が多く
です。
獣医師と相談しながら痛みや苦しみを取り除く方法で、愛猫の予後を改善してあげましょう。
猫におすすめの保険は?
ここでは猫に合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまで猫目線で解説していきます。
猫のペット保険加入の選び方のポイント
・歯科治療(歯周病等)
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①猫のなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中には猫がなりやすい、歯周病を含む一切の歯科治療を補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」では一切の歯科治療が補償の対象外です。
また、「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」では「歯肉に触れる治療は補償されるが、歯に触れる治療は補償の対象外」といった細かい制限があります。
特に歯科治療は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
補足になりますが、予防目的の歯石除去等は全てのペット保険で補償の対象外なので注意しましょう。
猫がなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
猫種によっては、なりやすい遺伝性疾患があります。例えばスコティッシュフォールドでは 骨軟骨異形成症という遺伝性疾患が存在します。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認し、加入後に発症した先天性疾患が補償されるかしっかり確認しましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院補償の手厚さを重視するのがおすすめ
猫がなりやすい病気である「腎臓病」や「膀胱炎」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「尿結石」は症状が重い場合、外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。
そのため、猫には「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
しかし、猫は腎臓病等の慢性疾患になりやすいのに対し、そこまで手術の可能性は高くありません。そのため猫にはフルカバー型の中でも通院補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
【通院治療費】
・年間平均診療費 : 272,598円
・平均診療単価 : 9,329円
・年間平均通院回数 : 15.2回
参考:アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」
参考:猫との暮らしとお金「猫が慢性腎臓病になったときにかかる費用はどれくらい?」
(あくまでも統計による平均なので一つの参考資料として見てください)
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
猫がなりやすい「腎臓病」は慢性疾患のためかかってしまったら一生の付き合いが必要な病気です。
加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
猫におすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーでは猫におすすめのペット保険をご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明した猫及びサイベリアンのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
アニコムでは保険金請求回数に応じた保険料割増制度ありますが、「腸内フローラ測定」を年一で行えるため、猫の死因ランキング1位である腎不全の予防までできる他、外出しずらい猫には有効な健康チェックです。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、そもそも病気にさせたくないと考える飼い主様にはアニコムがおすすめです。
メリット | デメリット | |
・歯科治療も補償 ・「腸内フローラ測定」等の予防型サービスも付帯 ・通院は一日当たり14,000円×年20日まで補償(補償割合70%プラン) | 保険料が高い 保険金請求回数に応じた保険料割増制度あり |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり、補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
腎不全の予防や早期発見に!毎年受けられる「腸内フローラ測定」
アニコム損保:腸内フローラの結果表示のサンプルページ
ペット保険であるアニコム損保に加入すると「腸内フローラ測定」が毎年無料で受けられます。有料でも検査キットを販売していますが、8,800円(税込)かかります。
ペットの腸内を検査し、腸内に存在する菌の状態や環境を測定することで健康状態の確認ができるという優れものです。
猫の場合は「腎臓チェック」等ができます。特に猫の場合は腎不全の予防に備えることができ、自宅で出来る簡易的な健康診断という点で外出しづらい猫には非常に有効な健康チェック手段です。
そして、こちらの腸内フローラ測定の検査結果が悪かった場合、アニコム損保指定の動物病院で、無料の健康診断(血液検査)を受けることができます。
※腸内フローラ測定は「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保しにあ」のみになります。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり、補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
愛猫の目の上にできものができました。放置したら自然治癒で消えますか?
早めに処置をすれば転移もなく猫への負担も少ないため、先延ばしせずに動物病院へ連れていきましょう。
猫にできる肥満細胞腫は太っていることが原因ですか?
肥満細胞腫は顕微鏡で見た時に細胞が太って見えるため、このように呼ばれています。
肥満細胞腫は肥満細胞が異常増殖したものです。このことから猫が太っていることと関係ないのが分かります。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【肥満細胞腫は猫に多い?手術費用や症状についても解説】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・猫の肥満細胞腫の治療方法や治療費