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犬の去勢費用はどれくらい?デメリットや去勢後の散歩についても解説

2024年1月26日

犬の保険

犬の去勢費用はどれくらい?デメリットや去勢後の散歩についても解説サムネイル

犬の去勢費用は動物病院や体重によって異なりますが、およそ15,000円~30,000円程度です。去勢手術は傷が小さく体の負担が少ない一方、全身麻酔のリスクなどのデメリットがあります。獣医師と相談し、去勢手術を理解したうえで決断することが重要です。

犬の去勢を、費用や手術のリスクなどで躊躇している人も多いでしょう。費用に関しては、去勢手術は病気での手術よりも安いケースが多くみられます。
一方で去勢手術後は「性格が変わる」などともいわれており、メリットばかりではありません。
愛犬の去勢手術を後悔しないためにも、手術のメリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておきましょう。

この記事では

・犬の去勢手術にかかる費用
・犬の去勢手術のメリットとデメリット
・犬の去勢手術後の注意点
について解説します。
最後までお読みいただければ、「犬の去勢手術後の散歩」についてもわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


そもそも犬の去勢手術とは?

犬の去勢手術とは

生殖能力をなくすための不妊手術

のことです。「去勢手術」はオスの場合を指し、メスは「避妊手術」といいます。

去勢手術は全身麻酔を伴ううえ健康な体にメスを入れるため、多くの人が愛犬に手術を受けさせるか迷うでしょう。

決断をするためにも、

  • 去勢手術の内容
  • 去勢手術のメリット、デメリット
  • 去勢手術のタイミング

を知っておくことが重要です。

 

犬の去勢手術について

犬の去勢手術は、ペニスと陰嚢の中心あたりを数cm切開し左右の精巣を取り出す「睾丸摘出術」が一般的です。

避妊手術のようにお腹を切らないため、

体にかかる負担は避妊よりも軽い

のが特徴です。

一方で、オス犬の精巣が生後6~7カ月を過ぎても陰嚢に精巣がおりてこない状態を「停留睾丸」や「停留精巣」と呼びます。

生まれた時精巣は腹腔内にあり、成長とともにおりてこずに腹腔内や鼠径部(内股)で留まってしまう状態です。

内股に精巣があると触診でも触ることができ、去勢手術になると精巣が停滞している部分を切開します。

そのため停留精巣では、多くが入院となります。

停留睾丸はそれだけでは大きな問題はありませんが、将来停滞している精巣が腫瘍化するリスクがあります。
停留睾丸が腫瘍化する確率は陰嚢内にある精巣と比べて13倍といわれており、停留睾丸であればできるだけ早めに去勢手術を受けることが推奨されます。

 

去勢手術の手術時間と入院は?

去勢手術は全身麻酔を伴うため、血液検査などの術前検査で健康状態に問題がないかチェックをします。

異常がなければ

  1. 全身麻酔
  2. 手術
  3. 麻酔からの覚醒

といった流れです。動物病院では麻酔からしっかり目覚めたことを確認して飼い主さんに引き渡します。

動物病院により異なりますが手術時間はおおよそ20~60分程度で、午前中病院に預けて夕方お迎え可能なケースがほとんどです。

 

去勢手術をするメリット

去勢手術をするメリットとして、主に3つあげられます。

  1. 病気の予防
  2. ストレスの軽減
  3. マーキング行動の予防

去勢手術をして予防できる病気には「精巣腫瘍」「会陰ヘルニア」「前立腺肥大」「肛門周囲腺腫」などがあります。

発症するリスクは5歳ごろから上がるとされているため、予防目的なら5歳までの手術が有効です。

また、満たされない性的欲求は犬にとって大きな「ストレス」となります。去勢手術を受けることで男性ホルモンの分泌が抑制され、交尾欲や本能からほかの犬に対しての攻撃性が抑えられます。

加えて、犬が性成熟すると縄張り意識が芽生えて「マーキング行動」がみられるようになります。去勢手術後は縄張り意識が和らぎ、マーキングの回数や頻度が軽減するといわれています。

マーキング行動に関しては個体差があり、去勢手術後でもマーキングをする子がいます。また一度マーキング行動が習慣化してしまっている子は去勢後も続けるケースがあります。

 

後悔しないために!去勢手術のデメリットも知っておこう

犬の去勢手術にはデメリットも存在します。主に考えられるのは以下のようなものです。

・肥満になりやすい
・全身麻酔のリスク
・繁殖ができなくなる
去勢後は男性ホルモンのバランスが変わり、基礎代謝が減ります。そのため去勢手術を受けた犬は肥満になりやすいため注意が必要です。
避妊去勢用」や「体重管理用」などのフードに変えたり、フードを与える量を調整したりしましょう。
また、犬の去勢手術は全身麻酔で行われます。手術時間は長くなりませんが、全身麻酔のリスクを考えておかなければいけません。
特に
  • フレンチブルドッグ
  • パグ
  • ボストンテリア
  • キャバリア キング チャールズ スパニエル
  • ペキニーズ
  • シーズー

などの短頭種は全身麻酔のリスクが高いため、その危険性をしっかりと理解しておく必要があります。

去勢手術の目的は「繁殖ができなくすること」です。
去勢後は繁殖能力が全くなくなるため、後悔しないよう慎重に検討してください。
犬の去勢手術後は「性格が変わる」といわれています。去勢手術を受けた犬の飼い主さんの話では、「穏やかになった」といった変化が主です。
実際に獣医師団体では、ほかの犬に対する攻撃行動抑制に犬の去勢は効果があるといわれています。一方でアメリカでは「去勢手術は性格の改善には有効ではない」という論文が発表されており、去勢手術と性格の変化の関係性ははっきりと解明されていません

犬の去勢手術はいつしたら良いの?

犬の去勢手術を行うのにベストな時期は

生後6ヶ月~1歳の子犬期

といわれています。

トイプードルやチワワなどの小型犬では生後6ヶ月頃が推奨されていますが、大型犬になると成長がゆっくりなため、生後10か月以降が理想の時期です。超大型犬になるとさらに遅い時期となり、12ヶ月以降が望ましいとされています。

去勢手術が生後6ヶ月頃に推奨される理由は

  • 病気予防
  • 問題行動の軽減

のためです。

病気は年齢を重ねるほど症状が見られるようになります。予防の観点で考えると、早い時期の手術の方が効果が期待できます。

早い時期での去勢手術の利点のもう一つの理由は、「性成熟に達することで起こる問題行動の軽減」です。

問題行動としては2つあげられます。

  1. マーキング
  2. マウンティング

「マーキング」は、性成熟する前にマーキング行動が習慣化されていなければ、多くは去勢手術での予防が可能です。

加えて、「マウンティング」は上下関係の誇示のほかに「交尾行動」としての意味合いがあります。中には興奮を抑えきれず、飼い主さんに対しても攻撃的な行動が現れる場合があるため、早めの去勢で問題行動の軽減となります。

マウンティングもマーキング同様、去勢時期が遅すぎると去勢手術を行っても抑制されないケースがあるため、早い時期の去勢手術が有効です。

去勢手術のタイミングとしてほかにも、ドッグランなど公共の施設でほかの犬と交流する前が理想です。
未去勢のオス犬のマウンティングはメス犬の飼い主さんからすると、妊娠しないとわかっていてもあまりいい気持ちはしませんよね。
また去勢済みよりも未去勢の子の方が自我が強い傾向にあります。
未去勢でも入れるドッグランは多くありますが、去勢せずに連れていく場合はこれらのことを意識しておきましょう。

 

犬の去勢手術にかかる費用とは?

犬の去勢手術にかかる値段はどれくらいなのか気になるところです。去勢費用は、手術を見送る理由の一つとしてもあげられます。

ここからは犬の去勢費用の相場とオプション費用について解説します。

将来的なメリットと比べて高額と感じるか、もしくは長い目で見て安価と感じるか比較して、去勢手術を考慮してみてください。

 

犬の去勢手術の費用相場

犬の去勢費用の相場は

小型~中型犬:15,000円~20,000円程度
大型犬:30,000円程度

です。

動物病院によっては去勢手術の料金に下記の費用が含まれない場合があるため、注意してください。

  • 術前検査費用
  • 麻酔費用
  • 点滴代
  • 気管挿管費用
  • 薬代
  • 抜糸費用

どれくらいの費用がかかるのか、かかりつけの動物病院に事前に確認しておきましょう。

 

オプション費用がかかる場合も

犬の状態や術後経過によってはオプション費用がかかる場合があります。

【オプション費用がかかるケース】
・停留精巣の場合
・持病があったり高齢での手術の場合

停留精巣での去勢は開腹手術です。そのため避妊手術と同じ皮膚縫合の必要があり、費用も通常の去勢手術よりも高額になります。

また持病がある状態や高齢での手術になると、麻酔のリスクが上がります。そのため追加の検査や術中・術後の薬の増加などが考えられ、別途費用がプラスされます。

 

去勢手術の術前と術後に注意したいこと

去勢を行う術前と術後には注意すべきことがあります。

去勢手術自体は難しい手術でもなく傷口も小さく済みます。そのため大きな心配は必要はありませんが、全身麻酔を伴うことから術後は様子を見守ることが重要です。

術前と術後の注意点をそれぞれ説明していきます。

 

去勢手術前に注意したいこと

去勢手術前は全身麻酔のため

前日からの絶飲・絶食

をしなければいけません。事前に獣医師から説明があるので、指示に従いましょう。

もし誤って何かを口にしてしまったら、量や時間などを獣医師に伝えてください。

お腹に食べ物や水が残った状態で麻酔を行うと、内容物が逆流して誤嚥性肺炎などの重篤な症状に陥る危険性があります。

去勢手術前日は遠出を避け、自宅でゆっくり過ごしましょう。

飼い主さんが手術だからと不安な様子を見せると、愛犬が敏感に察知してしまいます。

いつも通りに接するよう心掛けてくださいね。

 

去勢手術後に注意したいこと

去勢手術後に注意する点は4点です。

  1. 愛犬の体調
  2. 愛犬が傷口を気にしていないか
  3. 散歩は短時間で激しい運動はNG
  4. 体重管理

一つずつ解説していきます。

 

1. 愛犬の体調

去勢手術から帰ったら、まずは愛犬の体調を確認しましょう。

【良好サイン】
・呼びかけに反応する
・おしっこが出ている
・食事が摂れている
【注意が必要なサイン】
・元気がない
・呼びかけに反応しない
・食事を摂っても吐き戻す
・トイレしない

痛みなどがあり、場合によっては術後2~3日は元気がなく心配するかもしれません。それでも、排尿ができて食事を少しでもとれていれば良好です。

術後の食事は、頑張ったご褒美にウェットフードをトッピングしてあげると食いつきが良くなるでしょう。そのまま食べるようになるケースが多く、食事と同時に水分も摂れておすすめです。

一方で

  • 水や食事が摂れない状態が12時間以上
  • 排尿しない状態が8~10時間以上

続いたら、獣医師に相談してください。

他にも心配なことがあったら動物病院に連れていきましょう。

 

2. 愛犬が傷口を気にしていないか

愛犬が傷口を舐めていないかも観察しましょう。中には傷口を気にして、いつまでも舐め続ける子がいます。

また手術部位周辺の毛をバリカンで刈られるため、バリカン負けをおこしてしまうケースがあります。

どちらも舐め続けていると傷のふさがりが悪くなるため、エリザベスカラーを使用して対処しましょう。

術後「去勢したのに玉がある」ように見えることがあります。これは手術部位が炎症をおこし、まるで睾丸のように見えている状態だと考えられます。比較的多い状態で、皮膚に負担が加わって内出血を起こすことで見られます。
放置しておくと、1カ月もしないうちに小さくなって玉袋の中身は無くなるでしょう。気になるようなら執刀した獣医師に相談してみてください。

 

3. 散歩は短時間で激しい運動はNG

去勢手術後では、いつから散歩できるか迷う人が多くみられます。

散歩できる時期は獣医師によって異なり

手術翌日から4~5日後など様々
です。獣医師様の指示があればその指示に従うようにしましょう。

ただし柴犬など、中には外でしかおしっこをしない子がいます。

そのような場合には手術当日でも散歩に行く必要があり、

できるだけ短時間、短距離

で済ませてください。

傷が膿んでしまうのを避けるため、天気が良い日が理想です。雨の日にトイレに出すのであれば、短時間で済ませましょう。

散歩する場所も草が生い茂っているところは避け、腹ばいなど傷口に何かが触れるような行動は禁止です。

傷口が開かないためにも長距離や激しい運動は控えて、ストレス発散には飼い主さんが遊んであげるなど工夫をしましょう。

おうち遊びの際には、引っ張りっこやボール投げなどはNGです。動かずに遊べる知育おもちゃなどを利用しましょう。
また、愛犬は手術でショックを受けている可能性があります。おもちゃなしでもそばにいるだけで落ち着いてくれるかもしれませんね。

 

4. 体重管理

去勢手術後は太りやすくなります。そのため術前と術後では食事を見直す必要があります。

ドッグフードは

避妊去勢後専用のフードや体重管理用フード
に切り替えると、管理がしやすいでしょう。術前と同じフードを与えるのであれば、10~30%程度減らしてあげてください。
傷が癒えて運動も通常通りにできるようになったら、適度な運動で適正体重を維持することが重要です。

 

よくある質問

知恵袋などで、「去勢しない方がいい」という意見があることを知りました。愛犬の手術を迷っています。

愛犬の去勢手術を検討するためにも、メリットとデメリットをしっかりと理解しておきましょう。
去勢手術をするメリット」「後悔しないために!去勢手術のデメリットも知っておこう」でそれぞれ解説していますので参考にしてください。
ペット先進国でも、「去勢賛成国」と「反対国」に分かれるほどです。そのためどちらが正しいとは言えません
メリット・デメリットを両方知ったうえで、去勢手術を受けるかどうか決断することが重要です。

犬が去勢しないとどうなるのですか?

犬が去勢しないと、オスらしい行動が残ります。マーキングや、繁殖期のメスに対してマウンティングがみられるでしょう。
体重の維持はしやすくなりますが、デメリットとして、オス特有の病気にかかる可能性があります。
ちなみにSNSでは「去勢しない方が長生きする」などともいわれていますが、どちらが長寿かは断定できません
理由は、生活環境や飼い主さんの管理方法によって異なるからです。
去勢をするにしてもしないにしても、適切な管理と定期的な健康診断が長生きの秘訣といえるでしょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

 

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【犬の去勢費用はどれくらい?デメリットや去勢後の散歩についても解説】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬の去勢手術にかかる費用
・犬の去勢手術のメリットとデメリット
・犬の去勢手術後の注意点
について解説してきました。
犬の去勢費用は、若くて健康なうちに受けておけば避妊手術ほど高額になりません
愛犬の体の負担を考えて、早めに去勢手術を受けておきましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。