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犬が膵炎になってもさつまいもをあげてよい?与え方も合わせてご紹介!

2024年1月26日

犬の保険

犬が膵炎になってもさつまいもをあげてよい?与え方も合わせてご紹介!サムネイル

犬の膵炎は膵臓に炎症が起きることで発生する病気です。命に係わることもある病気のため、食生活には十分に気を配ってあげる必要があります。

この記事では

・犬の膵炎とは
・犬の膵炎にさつまいもは上げても大丈夫?
・犬の膵炎におすすめの食べ物
について解説します。
最後までお読みいただければ、犬の膵炎と食べてもよい食べ物についてわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


犬の膵炎とは

膵臓とは胃や十二指腸のそばにある小さな臓器で、以下のような働きをします。

・血液中の糖分の量を調節するホルモン(インスリンやグルカゴンなど)を血液中に送る
・酸を中和する消化酵素である膵液(リパーゼやトリプシンなど)を腸へ送る
膵炎とはこの膵臓に炎症が起きることで発症する病気です。
膵臓に炎症が起きると消化器に異常が発生し、様々な症状を引き起こします。
一度壊れてしまった膵炎は治ることはありません。一度症状が落ち着いても再発する可能性は高いです。
そのため、治療中だけでなくそのあとも適切な食事管理と体重管理が必要になります。

犬の膵炎の症状

犬の膵炎は膵臓の機能が低下し、消化器に異常を起こして以下のような症状を発症します。

・食欲不振
・元気がない
・下痢や嘔吐が続く
・発熱
・呼吸が早い
・腹痛や腰痛 等
その他にもよだれが垂れ続けたり、血便が出ることもあります。
膵炎は末期になると以下のような症状が起き最悪命に関わることがあるので注意が必要です。
・低体温
・腹膜炎
・腹水
・血栓塞栓症 等
上記のような症状が出てしまうと、治療も難しくなってしまいます。
そのため、膵炎は早期に治療を始めることがとても重要です。

急性膵炎と慢性腎炎がある

膵炎には2つの種類があります。

それぞれ症状や対処方法が異なるため、注意しておきましょう。

急性膵炎の主な症状はひどい腹痛や下痢、嘔吐です。急性膵炎は珍しい症状ではなく、早急に治療を始めれば十分治療は可能です。しかし、放置すれば重症化し命を落としてしまうこともあります。
膵臓が慢性的に炎症を起こすことで少しずつ機能が低下していきます。慢性膵炎になると糖尿病や膵外分泌不全など他の病気を併発することもあります。慢性膵炎は症状が目立たないため、飼い主さんが気づきにくいことがあるので注意が必要です。

犬の膵炎の原因とは

犬が膵炎を発症する原因はわかっていません。

しかし、以下のようなものが原因として挙げられます。

・油分が多く脂肪の高い食事
・肥満
・糖尿病
・内分泌疾患 等

年齢も特に関係がなく、若年層でも高齢でも発症することがあります。

犬の膵炎の診断方法

犬の膵炎の診断は以下のような方法で行われます。

・血液検査
・生化学検査
・エコー検査
・レントゲン検査
・超音波検査 等
病院によっては上記以外の方法で診断する場合もあります。

犬の膵炎の治療方法

膵炎の治療は内科的治療がメインになります。

急性膵炎の場合は入院管理をし、症状を改善させます。

症状や血液検査の結果が落ち着いていれば通院治療となり、退院することが可能です。

しかし、一度壊れた膵臓は元通りにすることができないので、対処療法で症状を改善させることになります。

犬の膵炎の治療には以下のようなものがあります。

絶食

嘔吐の症状がひどい急性膵炎の場合、絶食を行い膵臓をいったん休ませる処置がとられます。

ただし、自己判断で絶食をしてしまうと低血糖や脱水してしまう危険性があるため、飼い主さんが自己判断で12時間以上の絶食を行わないようにしましょう。

点滴

嘔吐や下痢が続くと脱水症状になってしまい、症状を悪化させる危険性があります。

それを補うために電解質が含まれた点滴が行われます。

特に経口飲水をすると吐いてしまう場合などには点滴は有効な手段です。

また、点滴をすることで炎症を体外に流し症状を和らげることができます。

経腸栄養

膵炎は早期に食事ができるようになった方が回復が早いとされています。

しかし、嘔吐が続いていたり肝臓に刺激を与えない方が良い場合は、口から栄養を取るので把握、腸に栄養を送る処置が行われます。

経腸栄養は腸にチューブを設置する必要があるため、外科的な処置が必要です。

投薬治療

症状を緩和吸うために以下のような内服薬が処方されます。

・吐き気止め
・痛み止め
・抗生物質 等

ただし、嘔吐が続いている場合は内服薬を履いてしまうので、点滴や注射で投与することもあります。

低脂肪食

症状がある程度おさまり自分で食事ができるようになるなど自宅で経過観察ができるようになったあとは、膵臓に刺激を与えにくい低脂肪食が始まります。

低脂肪食は内容、量、回数などが決められるため、獣医師に確認しておくようにしましょう。

犬の膵炎にさつまいもは食べさせても大丈夫?

さつまいもは膵炎の犬に与えても大丈夫です。

さつまいもは様々な栄養が含まれているので、犬のおやつにおすすめです。

実際、犬のおやつとしてさつまいもが使われたものは多く販売されています。

さつまいもに含まれる脂質はごくわずか

犬が膵炎になった場合、食事は低脂肪であることが絶対条件です。

また、できるだけおやつは避けてバランスのよい食事をすることが重要です。

動物病院などで膵炎用療養食を進められることが多いですが、それまでの食事と異なるのでフードを食べたがらないこともあります。

しかし、膵炎は栄養をきちんと摂取しなければ体調が悪くなってしまう可能性が高いです。

そのため、フードに低脂肪のものを混ぜて食べやすいようにしたり、手作り食を与える方法を検討するのも1つの手段になります。

膵炎時におすすめな食材の1つがさつまいもです。

さつまいもに含まれていう糖質は100gあたりわずか0.2gの低脂肪食材です。

また、以下のような多くの栄養素が含まれています。

・食物繊維
・ビタミンC
・カリウム 等

少ない量でカロリーを接すできるため、栄養をとるためにもおすすめの食材です、

さつまいもを与える場合は、蒸したものか茹でたものを与えるようにしましょう。

膵炎の犬にさつまいもを与えすぎるのはNG

さつまいもはさまざまな栄養が含まれ、腎炎の犬にもおすすめの食事ですが、与えすぎには十分注意しなければいけません。

理由①炭水化物(糖質)が多いので太りやすい

さつまいもの主な成分は炭水化物で、100g中29.7gも含まれています。

炭水化物は糖質にもなります。

さつまいものカロリーは100gあたり132kalと、糖質の多いドッグフード100gとほぼ同じかそれ以上です。

糖質の取りすぎは肥満の原因です。

肥満は膵炎を再発させる可能性が高くなるので、さつまいもを与える場合は与える量をきちんと計ってから与えるようにしてください。

理由②食物繊維が多いので消化時間が長い

さつまいもには多くの食物繊維が含まれています。

食物繊維は消化を促す働きがあるので、消化器官の働きが悪くなる膵炎の犬には有効な食材です。

さつまいもに含まれている食物繊維は「不溶性食物繊維」です。

不溶性食物繊維は水に溶けない性質の食物繊維で、腸のぜん動運動を促す働きをします。

そのため消化時間が長く摂取しすぎるとかえって便秘になる恐れがあります。

膵炎の犬に与えるさつまいもの量の目安

犬の肥満や消化不良を起こさないようにするためにも、さつまいもを与えすぎないようにすることが重要です。

犬のおやつの量の目安は、1日に必要なカロリーを10で割った数値とされています。

犬の1日に必要なカロリーは去勢や避妊の有無や年齢によっても変わってきます。

まず、安静時に必要なエネルギー量を計算します。
・体重の3乗(体重×体重×体重)に√を2回。その答えに70を掛ける
この答えに以下の係数を掛けることで1日に必要なエネルギー用を算出します。

未去勢・未避妊1.8
去勢・避妊済1.6
未去勢・未避妊(7歳以上)1.4
去勢・避妊済(7歳以上)1.2
生後4か月まで2
生後4か月~1歳まで2~2.5
肥満1.2~1.4

例)5㎏の去勢・避妊済の成犬の場合

5×5×5=125

125√√×70=234.059

234.059×1.6=374.49…

そのため、1日に必要なカロリーは約373kalです。

また、おやつは1日に食べる食事カロリーの10%程度に抑えることも重要です。

おやつで増えた分、フードの量を減らしてカロリーオーバーにならないようにすることも忘れないようにしましょう。

犬が膵炎になったときのおすすめの食べ物

膵炎になった犬におすすめの食材はさつまいもだけではありません。

どのような食材があるのかを確認してみましょう。

じゃがいも

じゃがいもはビタミンや食物繊維、カリウムが含まれ、消化もよい食材です。

糖質があり脂質もないので、膵臓に優しいじゃがいもは膵炎の犬におすすめです。

芽や皮を取り除き、崩れるほどに柔らかく茹で、つぶした後に粗熱をとったものを与えるようにしましょう。

鶏のささみ肉

鶏のささみは鶏肉の中でも低カロリー、低脂質です。

また、多くたんぱく質など多くの栄養素を含んでいるので、犬のおやつに最適な食材です。

香りが立つので食欲を増す効果があります。

そのため療養食のトッピングに使うのもよいでしょう。

煮汁を水分補給用に与えるのもおすすめです。

犬の膵炎に手作り食は与えてよい?

膵炎になった犬の食事は基本的に療養食のドッグフードです。

しかし、犬の中には食いつきの悪い子も出てきます。

その場合、療養食とともに手作り食を与えることで食事に興味を引くことが可能です。

手作り食事だけだと栄養バランスが偏ってしまうため、必ず療養食と合わせて手作り食を与えるようにしましょう。

犬の膵炎用の手作り食のコツ

犬の膵炎用の食事を手作りする場合、以下のことに気を付けるようにしましょう。

・消化の良い状態にする
・食物繊維を摂りすぎないようにする

膵炎は消化機能が低下してしまうので、できるだけ消化しやすいように、細かく切るなどして与えましょう。

また、食物繊維の取りすぎは腹痛の原因になることがあるので、あげすぎないように注意が必要です。

犬の膵炎用の手作り食におすすめのレシピ

一番おすすめなのはさつまいもと鶏のささみのレシピです。

沸騰したお湯に少量のさつまいもとささみを入れて茹でて、食べやすいように刻んで粗熱をとります。

そのあとに療養食に混ぜて与えましょう。

その他にも人参とささみ、じゃがいもとささみなどにするのもおすすめです。

犬の膵炎の予防方法

犬の膵炎の予防には食生活に気を付けることが重要です。

膵炎の原因ははっきり解明されていませんが、肥満や高脂肪食など生活習慣に関りが深いとされています。

そのため、まずは食事の改善をすることと肥満の解消が重要です。

人の食べ物をあげないようにしたり、おやつのあげすぎには十分に注意するようにしましょう。

また、適切な運動も必要です。

適切な運動は肥満だけでなく、健康維持にもつながります。

しかし、食生活や運動をしていても膵炎になることもあります。

早期に病気を発見できるように、動物病院での定期的な検診を受診するようにしましょう。

よくある質問

膵炎になりやすい犬種はあるの?

遺伝的に高脂血症になりやすいミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリア、コッカー・スパニエル、コリー、ボクサーなどは膵炎を発症しやすいとされていますが、どんな犬種であっても膵炎を発症する可能性があります。また、慢性膵炎は男の子よりも女の子のほうが発症しやすいとされています。

膵炎の犬にあげないほうが良い食べ物は?

脂質の多いお肉や魚はさけてください。また、消化の悪い食事もさけたほうがよいでしょう。例えば果物やヨーグルトなどは避けるようにしてください。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【犬が膵炎になってもさつまいもをあげてよい?与え方も合わせてご紹介!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・犬の膵炎の原因や症状
・犬の膵炎におすすめの食材

について解説してきました。

犬の膵炎は消して珍しい病気ではありません。
どんな犬でも発症する可能性があります。
犬の体調をよく観察し、異変を見逃さないようにしましょう。
また、膵炎の治療はその後ずっと続きますので、犬の食事など生活習慣には十分気を配るようにしましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。