犬のヒートとは?陰部の腫れや出血などの症状について徹底解説!
犬の「ヒート」は、避妊をしていない健康なメスに起こる現象で、いわゆる「発情」のことを指します。ヒート中は、陰部からの出血や腫れの他、水をよく飲む、落ち着きがなくなるなどの症状が見られるようになります。
この記事では
・犬の「生理(ヒート)」前の行動、しぐさ、サイン
・犬の「生理(ヒート)」時の対処法・注意点
- 1 「犬のヒート」とは
- 2 犬の「生理(ヒート)」の周期と発情出血の期間(日数)は?
- 3 犬の「生理(ヒート)」初めての発情期はいつ?
- 4 犬の「生理(ヒート)」前の行動、しぐさ、サインは飼い主にもわかる?
- 5 犬の「生理(ヒート)」時の対処法・注意点!
- 6 もし、感染してしまったら?
- 7 犬の「生理(ヒート)」生理痛はある?生理中の症状は?
- 8 犬の「生理(ヒート)」偽妊娠とは?乳腺腫瘍・子宮蓄膿症に注意!
- 9 犬の「生理(ヒート)」はいつまである?(閉経は?)
- 10 メス犬の【避妊手術】のメリット、適した時期や注意点は?
- 11 よくある質問
- 12 ペット保険は必要?
- 13 【犬のヒートとは?陰部の腫れや出血などの症状について徹底解説!】まとめ
「犬のヒート」とは
犬のヒート(生理)は、発情期に起きる陰部からの出血のことで、この時期に交尾や妊娠が可能となります。出血を伴うため生理とも言われていますが、人間の生理とは仕組みは異なるものです。ヒート中は、陰部からの出血の他、陰部の腫れ、乳房の腫れなどが見られます。
犬の「生理(ヒート)」の周期と発情出血の期間(日数)は?
犬は6~10ヶ月周期で発情が起こり、メスの生理(ヒート)は1年に1~2回の周期で繰り返します。
主にメス犬の発情周期は、次の4つの期間に分けられます。
・発情期
・発情休止期
・無発情期
・発情前期(平均約8日間)
発情出血が確認できる時期で、期間は一般的に8日間前後です。
ただし、期間には個体差があり、長い場合で出血が1ヶ月程続くこともあります。
この時期に陰部の腫れも見られるようになります。
犬の生理(ヒート)中の出血は、人間の生理とメカニズムが異なります。
人の生理は、妊娠が成立せず、排卵後に子宮内膜が剥がれ落ちたことで見られる出血です。
一方、犬の場合は、妊娠の準備のために厚くなった子宮内膜が充血することで起こります。
・発情期(平均約10日間)
メスの犬がオスとの交尾を許容する時期になり、期間は平均で約10日間です。
出血の量は、発情前期よりも減少し、3日ほどで排卵が起こります。
この時期に交尾をすると、妊娠する可能性があります。
・発情休止期(約2か月間)
発情休止期を「黄体期」とも言い、卵巣で受精卵の着床や妊娠の維持に重要な黄体が形成される期間です。
この時期は、出血は完全に止まります。
また、妊娠をしていなくても黄体は約2か月ほど機能していて、乳腺の発達や乳汁の分泌が見られることがあります。
・無発情期(約4~8ヶ月間)
発情休止期と次回の発情前期の間にあたり、名前の通り発情期ではない期間です。
約4~8ヶ月間、排卵の活動や繁殖に関する機能が休止状態となります。
犬の「生理(ヒート)」初めての発情期はいつ?
犬の「生理(ヒート)」は、通常は生後6か月~10か月頃から始まるとされています。
個体差があり、遅い子では1歳を過ぎてから始まる子もいます。
生理は犬の性成熟を迎える時期に起こるものです。
小型犬の性成熟期は比較的早く、大型犬は大人になるまでがゆっくりなため、1歳を過ぎてから初めての発情期を迎えることも多いです。
犬の「生理(ヒート)」前の行動、しぐさ、サインは飼い主にもわかる?
犬の「生理(ヒート)」前に見られる前兆として以下のようなことが挙げられます。
・陰部をなめる
・多飲多尿
・落ち着きがない
発情前期の始まる1.5ヶ月くらい前から、陰部のわずかな腫大が見られるようになります。
陰部を気にしてしきりに舐めたり、多飲多尿、落ち着きがなくなるなどのサインが見られます。
ただ、初めての発情は兆候が目立たないこともあって、飼い主さんが気が付かない場合もあるでしょう。
犬の「生理(ヒート)」時の対処法・注意点!
ここから、犬の生理(ヒート)中に、飼い主さんができることや注意しておきたい点を解説します。
犬の生理(ヒート)時の対処法・注意点①【フェロモン】
発情中のメス犬の尿には、オス犬を引き付けるためのフェロモンが含まれていて、それにオス犬が反応し発情を起こします。
オス犬がメス犬を追いかけまわしたり、オス同士のケンカに発展してしまうこともあるので、生理(ヒート)中の散歩は、なるべく他の犬と会わない場所や時間帯に行くようにしましょう。
お散歩に行く際は、リードや首輪が外れやすくなっていないかしっかりチェックしてください。
犬用のオムツやマナーパンツを着用すると、交尾の予防や出血による汚れを防ぐことができます。
望まない妊娠やトラブルを防ぐためにも、この時期のドッグランやドッグカフェは控えるようにしましょう。
犬の生理(ヒート)時の対処法・注意点②【細菌感染に注意!】
生理(ヒート)中は、免疫力が低下し、細菌感染を引き起こしやすい状態です。
シャンプーをしても問題ありませんが、体調を崩してしまうこともあるので慎重に行ってください。
トリミングサロンの利用は、未去勢のオス犬がいる可性があるので控えた方が安心です。
血液は細菌が繁殖しやすいので、オムツはつけっぱなしにせずに、こまめに取り換えてあげる必要があります。
出血が少ないようなら、外す時間をつくって陰部を清潔に保つようにしましょう。
長毛種の子は、陰部周りの毛を短くカットしてあげると、毛に汚れが付きにくくなります。
出血の量には個体差がありますが、特に小型犬は出血量が少ない傾向があり、自分で舐めてきれいにすることも多く、その場合、飼い主さんが拭いてあげる必要はありません。
もし、出血が多くて、周りの毛に固まってついていたり排尿などで汚れている場合は、濡らしたタオルやコットン、ウェットティッシュなどで優しく拭いてあげましょう。
陰部付近は皮膚が敏感になっているので、ゴシゴシと強くこすらないように注意してください。
もし、感染してしまったら?
体調が悪いと思ったらすぐに動物病院でみてもらうことをおすすめいたします。
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・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
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罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
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犬の「生理(ヒート)」生理痛はある?生理中の症状は?
犬には、人間のような生理痛はほとんどないと考えられています。
ただし、生理(ヒート)中は、ホルモンバランスが乱れることによって、出血や陰部の腫れ以外にもさまざまな症状が現れるようになります。
・食欲低下
・落ち着きがない
・よく寝る
・イライラした様子
・体を人や物にこすりつける(マウンティング)
発情前期には、そわそわして落ち着きがない様子が見られたり、元気や食欲が落ちて、お散歩を嫌がることもあります。
他にも水を飲む量が増えたり、便秘、軟便、下痢、嘔吐の症状が見られることもありますが、腹痛などの他の症状がなければ発情によるものと考えられるでしょう。
あまりにも様子がおかしくて心配であれば、かかりつけの動物病院で相談してみるようにしてください。
発情期に入るとメス犬も、人やぬいぐるみなどに陰部をこすりつけてマウンティングをするようになります。
オス犬に積極的に近づいて許容姿勢を取ることも。
これらは、発情期に入ってオス犬を受け入れる時期(妊娠可能期間)に入ったことを表しています。
犬の「生理(ヒート)」偽妊娠とは?乳腺腫瘍・子宮蓄膿症に注意!
発情期が終わって発情休止期(黄体期)に入ると、「偽妊娠」という妊娠をしていないのに、妊娠しているような症状が見られることがあります。
犬の場合、排卵後の卵巣に形成される黄体が、妊娠しているしていないに関わらず、同じ期間(約63日)機能し、プロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれるホルモンを分泌します。
このホルモンの影響で、排卵後40日頃になると乳腺が発達し、実際に妊娠している犬が出産をする60日頃になると、乳汁の分泌が起こることがあるのです。
また、ぬいぐるみやおもちゃなどをケージや自分のベッドに持ち込み、まるで子育てをしているような行動が見られることもあります。
偽妊娠の症状は、ホルモンバランスが落ち着くと同時に落ち着いてきます。
病気のリスクについて
偽妊娠が1度起こると、その後も生理の度に偽妊娠を繰り返す傾向があり、その影響で「乳腺炎」や「乳腺腫瘍」の発症リスクが高くなると言われています。
また、妊娠していなくても約2か月の間、黄体ホルモンが分泌されることで「子宮蓄膿症」を発症しやすくなります。
生理の度に黄体ホルモンの影響を受け、出産の経験がなく高齢になると、より発症リスクは高くなります。
主な症状は、食欲不振、嘔吐、下痢、多飲多尿などです。
外陰部から茶色っぽい膿のような分泌物が出てきて気が付くこともあります。
子宮蓄膿症は、重症化すると緊急手術が必要となり、命を落とす可能性もあるので、早めの治療が重要です。
犬の「生理(ヒート)」はいつまである?(閉経は?)
犬には「閉経」というものがなく、老犬になっても生理(ヒート)が訪れ、何歳までという定義はありません。
ただ、年齢が上がるともに周期が長くなって、出血量や出血日数も減る傾向にあります。
生殖機能は低下しますが、10歳を過ぎてから妊娠することも。
妊娠ができると言っても高齢での妊娠・出産は、母体に大きな負担となり、多くの動物愛護先進国で犬の出産は5~6歳までと定められています。
メス犬の【避妊手術】のメリット、適した時期や注意点は?
愛犬の妊娠を望まない場合は、避妊手術を受けることを視野に入れるといいでしょう。
犬の避妊手術をするメリットは以下のようなことが挙げられます。
・望まない妊娠を防げる
・病気の予防になる
一方、デメリットは以下のようなことがあります。
・太りやすくなる
・妊娠できなくなる
避妊手術をした後は、ヒートによる出血やストレスから解放され、発情休止期に起こりやすい偽妊娠の心配がなくなります。
また、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの病気のリスクを減らすことができることも大きなメリットです。
乳腺腫瘍や子宮蓄膿症の予防のためには、年齢の若い段階で避妊手術をすることが有効です。
初めての生理、または2回目の生理を迎える前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発生を90%以上の高確率で予防ができます。
ただし、避妊手術は全身麻酔のリスクが伴うため、家族や獣医師とよく相談して判断するようにしましょう。
また、避妊手術をするとホルモンの影響によって太りやすくなるので、術後はフードの内容を調節し、肥満にならないように注意する必要があります。
よくある質問
ヒート中の犬はいつからドッグランに連れていけますか?
ヒート中で愛犬がご飯食べない時の対策は?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬のヒートとは?陰部の腫れや出血などの症状について徹底解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・犬の「生理(ヒート)」前の行動、しぐさ、サイン
・犬の「生理(ヒート)」時の対処法・注意点