柴犬におすすめの保険は?年齢別や性格からわかる病気を解説!
この記事では
・柴犬の保険で重視したいのはパテラ
・加入年齢は選択肢を広げる意味でも7・8歳まで
実は天然記念物!柴犬の性格・身体的特徴・飼い方
柴犬は元々アナグマ、ウサギ、タヌキなどの猟に携わった小型の日本犬です。
日本犬は徐々に数を減らし、1936(昭和11)年に柴犬は日本の天然記念物に指定されました。
そんな天然記念物が一般の家庭で気軽に飼える理由は種の保存のためです。
天然記念物に指定される目的は種の保存、つまり絶滅せずに生息することです。
誰でも飼育や繁殖ができる形で種を存続させているのです。
基本的性格
そんな天然記念物という意外な一面を持つ柴犬の基本的な性格は
・勇敢である
・独立心がある
多くの人が柴犬は「服従心が強い」ということは知っているでしょう。
「勇敢である」ことから番犬にも向いています。
あまり知られていないのが柴犬には「独立心がある」ことです。
これは日本古来からの猟犬であることが関係しています。
柴犬の性格のひとつ「独立心」
日本の猟犬の中でも小型である柴犬の獲物はヤマドリやキジ、ウサギなどの小動物です。
柴犬の仕事は獲物を見つけて飼い主に知らせることです。
猟師はその後ろを追いかけて、柴犬が獲物を足止めしている間に獲物を仕留めます。
また柴犬が獲物を誘導して猟師の射程圏に連れてくることもあるほどで、自分で考えて行動する能力を持っています。
外国の狩猟犬の多くは飼い主が仕留めた獲物を持ってくるだけなのに対して、柴犬など日本の狩猟犬は自己判断での行動ができます。
この柴犬の性格のひとつである独立心は愛玩犬としてはちょっと厄介で、自己判断で飼い主に優劣をつけると言われています。
そのため自分が認めない人間には強く出ることがあり、時には攻撃的になることもあります。
このような柴犬の性格を考慮しつつ、褒める、叱るのメリハリをつけて毅然とした態度でのしつけが必要です。
身体的特徴
日本原産の柴犬のサイズは
・体高 約39.5cm
・体長 約40㎝
・体重 約10.5kg
メスの平均
・体高 約36.5cm
・体長 約35㎝
・体重 約8kg
です。
ピンと立った耳にタヌキ顔やキツネ顔、くるんと丸まった尻尾は柴犬の特徴ですね。
このサイズ感から秋田県などの同じ日本犬よりも小型で飼いやすいところが人気です。
国内だけでなく海外からも「SHIBA」と呼ばれて注目されています。
筋肉質で骨格はがっしりしており、毛はダブルコートなため特に寒さには強い犬種です。
猟犬であったことから体力があり、多くの運動量が必要です。
飼い方の注意点
柴犬は忠誠心が強いため飼いやすいというイメージがあるのではないでしょうか。
柴犬の個々の性格によって違いがありますが、実は柴犬は他の犬種よりもしつけを重要視しなければいけない犬種です。
先述しましたが柴犬は飼い主に優越を付けます。
そのため家族が同じ態度でしつけを行わないと、柴犬の中で家族内でも優越が出来てしまいます。
しつける際も毅然とした態度で行わないと主従関係が成り立ちません。
柴犬はとても頑固なため、大人になった柴犬をしつけようとするのはプロのトレーナーでも苦労するほどです。
柴犬は頭がいい犬種なのですぐにいろいろなことを覚えていきます。
しっかりとした主従関係を結ぶことが出来れば、柴犬は飼い主に絶対的でまたとないパートナーになります。
いい関係性を築くためにも生後3か月を目安にしつけを始めましょう。
・歯磨き
・ブラッシング
などコミュニケーションをとりながら早めに行っておくといいですね。
柴犬がかかりやすい病気・ケガ
柴犬や豆柴がかかりやすい病気やケガは主に
・皮膚病
・前庭疾患や認知症
があげられます。
【柴犬がかかりやすい病気①】パテラ(膝蓋骨脱臼)
パテラは小型犬に多く見られる疾患ですが柴犬もかかることがあります。
重症化すると手術が必要になることがあるので早期発見が大事です。
手術を伴う高額治療のことも多く、アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」によると、パテラの手術の平均費用は22万711円となっています。
パテラについて詳しくは下記の記事でも解説していますので、ぜひ一度お読みください。
【柴犬がかかりやすい病気②】皮膚病
柴犬や豆柴は皮膚疾患にかかりやすい犬種で抜け毛対策等も必要です。
食物アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、膿皮症などに注意しましょう。
膿皮症とは何らかの原因で常在菌のバランスが崩れ、かゆみや発疹を発症する病気です。
皮膚疾患の症状が見られたら獣医師に相談しましょう。治療費は1回の通院で5,000~10,000円程度です。早めに治療を開始することが重要です。
【柴犬がかかりやすい病気③】前庭疾患や認知症
前庭疾患とはシニア犬に多く見られ、平衡感覚異常を示す名称です。
首や体を斜めに向けまっすぐ正常に歩けなくなるのが特徴です。
前庭疾患の治療方法は対処療法で、前庭疾患を直接治療する方法はありません。
他にも認知症にかかる柴犬も多く見られます。
認知症になると昼夜逆転して夜鳴きすることがあります。
そのような場合には日中できるだけ日光浴をさせることをおすすめします。
日光を浴びるとセロトニンという物質が分泌されます。
このセロトニンが分泌されると夜の眠りが深くなると言われています。
それでも夜鳴きが治まらない場合には獣医師に相談の上、薬物療法やサプリメントの投与を行うことも可能です。
【柴犬の保険】ペット保険の選び方ポイント
ここでは柴犬に合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまで柴犬目線で解説していきます。
柴犬のペット保険加入の選び方のポイント
①柴犬のなりやすい病気が補償されるか確認
・膝蓋骨脱臼(パテラ)
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①柴犬のなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中には柴犬がなりやすい高額治療が必要なパテラを補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」や「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」はパテラが補償の対象外です。
膝蓋骨脱臼(パテラ)は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認しましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術補償の手厚さを重視するのがおすすめ
柴犬がなりやすい病気である膿皮症を代表とする皮膚疾患は、定期的に複数回の治療が必要になります。また「膝蓋骨脱臼(パテラ)」や「骨折」等の外科手術を伴う傷病にも柴犬はなりやすいです。
そのため、柴犬には「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
また、膝蓋骨脱臼(パテラ)は平均手術費用が約22万円、骨折でも10万円以上かかることが多いことから、柴犬にはフルカバー型の中でも手術補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
特に
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
そのため、加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
柴犬におすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーでは柴犬におすすめのペット保険を2社ご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明した柴犬のペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
また、アニコムに関しては、「腸内フローラ測定」を年一で行えるため、柴犬に多いアレルギー性の皮膚疾患の予防までできる予防型保険です。測定結果によっては血液検査も無料で受けることができます。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険、補償内容重視であればアニコム(ふぁみりぃ)に加入することをおすすめします。
メリット | デメリット | |
・複数回通院にも強い ・手術は一回当たり最大14万円まで補償(補償割合70%プラン) | 保険料が高い ※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】 | |
保険料が安い | ・1つの病気に対しての限度額・回数があり (更新時にリセットされない) ・手術は一回当たり最大10万円まで |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
補足:柴犬が小型犬・中型犬に分類されるかは保険会社によって異なる
柴犬は保険会社・プランによって小型犬、中型犬いずれに分類されるかが異なります。
犬のサイズが大きいほど、保険会社に支払う保険料は高くなります。つまり柴犬が小型犬に分類されている保険会社のほうが安い可能性は高いです。
ただし、保険料だけ見て補償内容を確認しないと後に後悔する原因にもなるので、保険料と補償内容のバランスを判断して加入するペット保険を選ぶようにしましょう。
【柴犬の保険】年齢ごとの病気・ケガの注意点まとめ
幼犬期~子犬期(0ヶ月~2歳) | ・アレルギー性皮膚炎 |
・パテラ(膝蓋骨脱臼) | |
・緑内障 | |
・骨折 | |
成犬期~高齢期(2歳~8歳以上) | ・歯周病 |
・認知症 |
幼犬期~子犬期(0ヶ月~2歳)
柴犬は皮膚疾患にかかりやすくアレルギーなどを発症することがあります。
アレルギー皮膚炎にかかっていると外耳炎を引き起こすこともあるので、耳をかゆがったり耳から悪臭がするなど、身体以外でも注意が必要です。
また柴犬は遺伝的に緑内障を発症することがあります。痛みを伴い、手術が必要なケースもあります。
正常な眼の状態を把握しておき、異常が見られたらすぐに動物病院で検査をしてもらいましょう。
成犬期~高齢期(2歳~8歳以上)
小型犬同様、柴犬も歯周病にかかりやすいです。
なかなか口周りを触らせてくれず歯磨きが出来ないことも原因のひとつです。
放置すると麻酔をかけて抜歯する必要があり、手術と同じくらいの治療費がかかることもあります。
歯磨きを嫌がらないためにもしつけで口周りを触らせるようにしておくことが重要です。
よくある質問
動物病院で食べ物アレルギー予防のドッグフードを購入したいのですが、ペット保険は適用されますか?
そのため健康体の予防目的では保険は適用されません。
9歳の柴犬が加入できるペット保険はありますか?
保険会社によって違いがありますので、詳しくは各保険会社にお問い合わせください。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等や実際の口コミも理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【柴犬におすすめのペット保険】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・柴犬のペット保険選び方のポイント