イタグレがなりやすい病気とは?寿命や飼い方のポイントもご紹介!
イタリアン・グレーハウンドがなりやすい病気として膝蓋骨脱臼や骨折等の骨に関わる傷病が挙げられます。また皮膚疾患、歯周病、網膜剥離もイタリアン・グレーハウンドがなりやすい病気です。
・イタグレの飼育ポイント
・イタグレのなりやすい病気
イタリアン・グレーハウンドの特徴
イタリアン・グレーハウンドはハウンド種の中では最小の犬種にです。ほっそりとした体つきとまっすぐで長い足、細長いしっぽや細長いマズル、後ろにやや折り込まれている耳などの特徴があります。
2018年度のJKCへの登録数は3,000頭ほどで、日本でも人気の高くなっている犬種です。
イタリアン・グレーハウンドの歴史
イタリアン・グレーハウンドはイタリア原産の犬種です。
しかし、その歴史は古く、古代エジプト時代に王であるファラオの宮殿で飼育されていたグレーハウンドという大型犬が祖先だと言われています。
TVや古代エジプトの歴史画像などで壁画を見たことがある方は多いのではないでしょうか。その中にイタリアン・グレーハウンドとよく似た犬が描かれています。
グレーハウインドはその後イタリアに渡り愛玩犬として人気が高まります。18世紀後半には現在のイタリアン・グレーハウンドに近い大きさとなりました。
しかし、度重なる品種改良によりイタリアン・グレーハウンドはかなりの虚弱体質となってしまいます。そのため、第二次世界停戦のころに絶滅の危機に瀕してしまいました。
しかし、アメリカに渡っていたイタリアン・グレーハウンドとそのブリーダーたちにより、現在のように健康な犬種に品種改良され、のちに世界中で人気の犬種となります。
イタリアン・グレーハウンドの性格
イタリアン・グレーハウンドは穏やかで遊ぶのが大好きな性格です。また無駄吠えもしないので、小さな子供がいるご家庭や多頭飼いのご家庭でも飼育しやすい犬種です。
しかし、神経質な面も持ち合わせていて人見知りすることも多いです。子犬のころから他の人や犬に合わせて社会性を持たせてあげるようにしましょう。
イタリアン・グレーハウンドはもともとサイトハウンドという視覚獣猟犬です。そのため、体が小さいですが走ったり飛んだりすることが大好きです。
散歩だけで足りないようなら家の中でも十分に遊んであげるようにしてください。
また、首が細いためリードを引っ張ってしまうと負担が掛かってしまいます。穏やかに散歩ができるようにしっかりしつけをしましょう。
イタリアン・グレーハウンドのサイズや被毛
イタリアン・グレーハウンドの毛色は単色が多く、主に以下のような色があります。
・グレー
・ブルー
・イザベラ(黄色やベージュのような色)
・レッド
イタリアン・グレーハウンドの寿命
イタリアン・グレーハウンドの平均寿命は14歳です。しかし、長生きする犬種でもあるので、環境次第ではそれ以上生きることもあります。
長く元気に生活してもらうために食事や家の環境などを整えてあげてください。
イタリアン・グレーハウンドの飼い方のコツ・ポイント
イタリアン・グレーハウンドは短毛で皮下脂肪もとても少ない犬種なので寒さにとても弱い犬種です。
冬場はお部屋の温度をエアコンで管理し、毛布などもぐりこめるものを用意したり、散歩のときには服を着せるなど寒さ対策をしてあげて下さい。
被毛が短い犬種ですが、定期的にブラッシングをしてあげてください。ブラッシングをすることで皮膚の健康を保つことに繋がります。
シャンプーは月に1度くらいが目安です。あまりシャンプーしすぎないように気を付けて、乾いたタオルで水分を吸い取るように優しくふき取ってください。
散歩は首に負担がかからないようにハーネスにすることをおすすめします。
イタリアン・グレーハウンドのなりやすい病気
イタリアン・グレーハウンドは以下の病気に罹りやすいとされています。
日頃のケアで防げるものもあるので、環境などを再度見直してみて下さい。
骨折
イタリアン・グレーハウンドが一番気を付けたいのが骨折です。
華奢な見た目の通り骨がとても細いのですが、高い運動能力を持つ犬種なので、ジャンプや転倒などで骨折してしまう可能性があります。
家の床にはカーペットやマットを敷いたり、ソファに飛び乗らないように段差を付けるなど生活環境を今一度見直してみてください。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は後ろ足の膝のお皿がずれてしまう病気で、通称パテラとも呼ばれています。
パテラはイタリアン・グレーハウンドやトイプードルに多く、アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」によると平均手術費用が約22万円と高額な治療費が必要になります。
膝蓋骨脱臼は遺伝で発症することもありますが、怪我が原因で発症することもあります。骨折と同様に足に負担が掛からないように気を配ってあげることが重要です。
皮膚病
イタリアン・グレーハウンドは皮膚が弱く、外部からの刺激を受けやすいので皮膚に関する疾患になりやすい犬種です。
特になりやすい病気は以下のものだとされています。
・アトピー性皮膚炎
・アレルギー性皮膚炎
・膿皮症
・マラセチア皮膚炎
・パターン脱毛症
歯周病
イタリアン・グレーハウンドだけでなく、犬は歯周病になりやすい動物です。歯周病になると他の疾患を引き起こしてしまうこともあります。
歯周病は日頃のケアで十分に防げる病気です。毎日の歯磨きを日課にできるように、子犬のころから歯磨きに慣れさせるようにしましょう。
網膜剥離
イタリアン・グレーハウンドは眼球の硝子体の性質が変わりやすい犬種です。そのため、眼底の網膜の一部が剥がれてしまう網膜剥離になることもあります。
網膜剥離は遺伝で発症することが多く、特に予防法もありませんし治療法も確立されていません。
網膜剥離になると視力が低下していき、最終的に失明してしまいます。そのためけがをしないように生活環境を見直すことが重要です。
イタリアン・グレーハウンドにおすすめの保険は?
ここではイタリアン・グレーハウンドに合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまでイタリアン・グレーハウンド目線で解説していきます。
イタリアン・グレーハウンドのペット保険加入の選び方のポイント
・膝蓋骨脱臼(パテラ)
・歯肉炎や歯周病②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①イタリアン・グレーハウンドのなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中にはイタリアン・グレーハウンドがなりやすい高額治療が必要なパテラを補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」や「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」ではパテラも歯周病も補償の対象外です。
また、歯周病(歯科治療)は保険会社によって規定が複雑です。いぬとねこの保険では、「歯肉炎等の歯茎だけの治療であれば補償の対象だが、歯に直接触れる治療は補償の対象外」といった規定があります。
特に下記の傷病・疾患は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
イタリアン・グレーハウンドがなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気
・歯肉炎や歯周病(歯科治療)
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認しましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術補償の手厚さを重視するのがおすすめ
イタリアン・グレーハウンドがなりやすい病気である「歯周病や皮膚疾患」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「膝蓋骨脱臼(パテラ)」や「骨折」は外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。
そのため、イタリアン・グレーハウンドには「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
また、膝蓋骨脱臼(パテラ)は平均手術費用が約22万円、骨折でも10万円以上かかることが多いことから、イタリアン・グレーハウンドにはフルカバー型の中でも手術補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
特に
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
そのため、加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
イタリアン・グレーハウンドにおすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーではイタリアン・グレーハウンドにおすすめのペット保険を3社ご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明したイタリアン・グレーハウンドのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
また、アニコムに関しては、「腸内フローラ測定」を年一で行えるため、イタグレに多いアレルギー性の皮膚疾患の予防までできる予防型保険です。測定結果によっては血液検査も無料で受けることができます。
一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険、補償内容重視であればアニコム(ふぁみりぃ)に加入することをおすすめします。
メリット | デメリット | |
・複数回通院にも強い ・手術は一回当たり最大14万円まで補償(補償割合70%プラン) | 保険料が高い ※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】 | |
保険料が安い | ・1つの病気に対しての限度額・回数があり (更新時にリセットされない) ・手術は一回当たり最大10万円まで |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
イタグレを飼育する上で気を付けることはありますか?
皮膚の弱いイタグレにおすすめのケアはありますか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【イタグレがなりやすい病気とは?寿命や飼い方のポイントもご紹介!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・イタグレの飼育方法
・イタグレのなりやすい病気と予防法